伊江朝雄

伊江 朝雄
いえ ともお
生年月日 1921年5月17日
出生地 日本の旗 沖縄県那覇市
没年月日 (2007-05-14) 2007年5月14日(85歳没)
死没地 日本の旗 東京都渋谷区
出身校 東北帝国大学法学部
前職 国家公務員運輸省
所属政党 自由民主党
称号 従三位
勲一等瑞宝章
親族 伊江朝助(養父・伯父)

内閣 宮澤内閣
在任期間 1991年11月5日 - 1992年12月12日

選挙区全国区→)
比例区
当選回数 3回
在任期間 1977年7月11日 - 1995年7月22日
テンプレートを表示

伊江 朝雄(いえ ともお、1921年5月17日 - 2007年5月14日)は、日本政治家。自由民主党所属の元参議院議員(3期)。北海道開発庁長官沖縄開発庁長官などを歴任。沖縄県出身者初の国務大臣として知られる。

経歴

沖縄県那覇市出身。男爵伊江王子家当主。伊江御殿十三世伊江朝真次男・伊江朝睦の次男。伯父である貴族院議員伊江朝助の養子となる。

旧制学習院高等科を経て、1945年東北帝国大学法学部卒業[1]運輸省に入省。国鉄旅客局長、国鉄九州総局長、国鉄常務理事(営業担当)を歴任。

1977年の参議院議員選挙全国区から自民党公認で立候補し初当選した。伊江の当選を目指して多くの国鉄管理職が奔走したが、その結果、鉄道管理局部長、課長、駅長ら32人が選挙違反で逮捕された。国鉄は政府や政治家から干渉を受けていたが、国鉄自身も深く政治に関わっていたことが浮き彫りとなった[2]

沖縄開発政務次官、参議院大蔵委員長などの要職を歴任。1989年に3選。1991年宮澤内閣で北海道開発庁長官兼沖縄開発庁長官として入閣。1994年、参議院公式訪問団団長としてブルガリアを訪問。1995年の参院選で落選し政界を引退した。

議員在職中、弾劾裁判所裁判長第一代理、参議院賀詞案起草に関する特別委員長、参議院改革協議会座長、参議院国会等の移転に関する特別委員長、関東沖縄関係団体協議会会長などを務めた。

1995年に勲一等瑞宝章を受章[3]。1996年、琉球新報賞、1999年には沖縄タイムス賞、2000年には沖縄県功労者表彰をそれぞれ受賞した。

2007年5月14日、リンパ腫のためJR東京総合病院にて死去。85歳没。従三位

人物

  • 重要文化財の伊江御殿墓、沖縄県有形文化財に指定されている「伊江家文書」の所有者でもあった。
  • 国鉄時代は「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンを展開し、観光ブームの火付け役を果たした。
  • 国鉄在職中、雑誌『鉄道ファン』の創刊に関わった。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 琉球新報ホームページ 人事・訃報
  2. ^ 第2節 国鉄外部からの過大な干渉一橋大学鉄道研究会
  3. ^ 「95年秋の叙勲 勲一等・勲二等」『読売新聞』1995年11月3日朝刊
公職
先代
谷洋一
日本の旗 沖縄開発庁長官
第26代:1991年 - 1992年
次代
北修二
先代
谷洋一
日本の旗 北海道開発庁長官
第57代:1991年 - 1992年
次代
北修二
議会
先代
下条進一郎
日本の旗 参議院議院運営委員長
第40代:1991年
次代
井上孝
先代
戸塚進也
日本の旗 参議院大蔵委員長
1983年 - 1984年
次代
藤井裕久
日本の旗 北海道開発庁長官 (1991年-1992年)
統合前
運輸大臣
建設大臣
建設院総裁
建設大臣
北海道開発庁長官
国土庁長官
統合後
2001年、運輸大臣、建設大臣、国務大臣国土庁長官は国土交通大臣に統合された。長官は国務大臣としての長官を表記。
日本の旗 沖縄開発庁長官(1991年-1992年)
沖縄開発庁長官
沖縄及び北方対策担当大臣
日本の旗 参議院議院運営委員長 (1991年)
第1回
(定数100)
3年議員
偶数回
第2回
(定数50)
3年議員
第4回
(定数50)
3年議員
第6回
(定数50)
3年議員
第8回
(定数50)
3年議員
第10回
(定数50)
3年議員
第12回
(定数50)
奇数回
第3回
(定数50)
3年議員
第5回
(定数50)
3年議員
第7回
(定数50)
3年議員
第9回
(定数50)
第11回
(定数50)
†:当選無効・失格など、↓:途中辞職・死去など、↑:繰上げ当選または補欠選挙で当選(合併選挙で当選した3年議員を除く)。
日本の旗 比例区選出参議院議員(1983年以降)国会議事堂
奇数回
第13回
(定数50)
自民
社会
公明
共産
民社
サラ新
福祉
新自
二院ク
第15回
(定数50)
社会
自民
公明
共産
民社
二院ク
税金
スポ平
第17回
(定数50)
新進
自民
社会
共産
さきがけ
二院ク
第19回
(定数48)
自民
民主
公明
共産
自由
社民
保守
第21回
(定数48)
民主
自民
公明
共産
社民
日本
国民
第23回
(定数48)
自民
公明
民主
維新
共産
みんな
社民
第25回
(定数50)
自民
立民
公明
維新
共産
国民
れいわ
社民
N国
偶数回
第14回
(定数50)
自民
社会
公明
共産
民社
税金
サラ新
二院ク
新自ク
第16回
(定数50)
自民
社会
公明
日新
共産
民社
スポ平
二院ク
第18回
(定数50)
自民
民主
共産
公明
自由
社民
第20回
(定数48)
民主
自民
公明
共産
社民
第22回
(定数48)
民主
自民
みんな
公明
共産
社民
たち日
改革
第24回
(定数48)
自民
民進
公明
共産
維新
社民
生活
  • 青木愛
第26回
(定数50)
自民
維新
立民
公明
共産
国民
れいわ
参政
社民
N党
↓:途中辞職・在職中死去など、▼:除名、↑:繰上げ当選、x:繰上げなし
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • ISNI
  • VIAF
  • WorldCat
国立図書館
  • アメリカ
  • 日本
  • 表示
  • 編集