2005年の気象・地象・天象

2005年
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2005年気象地象天象(2005ねんのきしょう・ちしょう・てんしょう)に関する出来事を記述する。

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できごと

天体観測・惑星探査

「ディープ・インパクト」の衝突体が彗星に命中した瞬間の映像
2005年7月26日(火)10:39 フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられ上昇中のディスカバリー

地震

福岡県西方沖地震で割れたビルの窓ガラス

天候・自然災害

高知県早明浦ダムの底から姿を現した旧大川村役場
大型で非常に強い台風14号(ナービー)は、死者26人を出すなど、全国に大きな被害をもたらした
8月31日、ハリケーン・カトリーナによって水没したニューオリンズ市。エアフォースワンから撮影。
  • 今冬は、前年(2004年)12月の気温が異様に高く、1月2月はたびたびの寒波襲来により、気温が異様に低い月となった。新潟県では新潟県中越地震の被災地を19年ぶりの豪雪が襲い、多数の死傷者を出した。しかし、平均気温からみると北日本西日本では「並冬」、東日本南西諸島は「暖冬」となり、結果的に「暖冬」となった。
  • 3月から4月にかけては、西日本と南西諸島を中心に大陸から強い寒気が南下しやすく、季節外れの寒さと降雪が交互に訪れ、太平洋側でも珍しく積雪した。このため春の訪れが遅く、全国的にの開花が平年より3~6日程度遅くなり、1996年以来9年ぶりの「寒春」となった。3月の低温は西日本で1994年以来11年ぶり、南西諸島で1995年以来10年ぶりである。
  • 5月はオホーツク海高気圧低気圧通過後の寒気の影響で、 月平均気温は北日本では1996年以来9年ぶり、東日本で1993年以来12年ぶりの低温となった。ただし、西日本では1996年から10年連続、南西諸島では2002年から4年連続の高温となった。
  • 6月から7月はじめにかけて西日本で少雨、東日本(特に北陸)で豪雨となったが、その後西日本でも雨が降り渇水が解消された。しかし7月終わりから8月にかけて再び西日本で少雨、東日本で豪雨となり、四国では水不足が深刻化していたが、9月の台風14号がもたらした大雨でようやく解消した。
  • 9月から10月にかけては高温が続き、10月の日本の平均気温は10月としては(1898年からの)観測史上最も高かった。気象庁の統計では世界全体でも9・10月の平均気温が(1880年以降で)過去最高となった。
  • 12月は期間を通して強い寒気が度々日本付近に南下するようになり、日本の全域で低温と大雪の被害。関東甲信から九州にかけて12月としては観測史上最低の平均気温を記録。北海道・東北・南西諸島でも20年ぶりに低い平均気温だった。1995年以来10年ぶりの「寒冬」となりこの大雪は「平成18年豪雪(へいせい18ねんごうせつ)」と気象庁が命名した。
  • 前年12月31日~2005年1月2日 - 数年ぶりの正月寒波。関東地方でも大雪となり、1日、山口県福岡県北九州では平野部でも15cmを越える大雪となったところもあった。
  • 1月31日2月2日 - 大寒波襲来、日本各地で大雪に。種子島でも数年ぶりに雪が降る。高知鹿児島でも積雪。
  • 3月4日3月6日 - 春の寒波。この時期としては珍しく太平洋側の平野部でも積雪を観測。東京都内では2cmで関東の3月における積雪は8年ぶり。九州地方でも大雪となり、福岡で4cmと3月としては10年ぶりの積雪。九州南部の種子島屋久島地方でも1977年以来28年ぶりに3月の降雪と、各地で降雪・積雪記録を更新。
  • 3月13日3月14日 - この時期としては非常に強い真冬並みの寒波が南下し、各地で降雪、一部では積雪も観測された。西日本各地では真冬以下の異常低温となった。特に山陰では1987年以来18年ぶりの3月としては記録的な大雪で、鳥取市で51cmの積雪を観測した。日最高気温は鳥取市で1.2℃、松江市で2.5℃とそれぞれ3月の日最高気温の低いほうから2位の記録を更新した。
  • 3月25日 - 愛知県長久手町愛・地球博が開幕したこの日、季節外れの非常に強い真冬並みの寒気が流れ込み、東海近畿を中心に西日本でこの時期としては異例の降雪を一時観測。名古屋市で3月下旬に降雪を観測したのは12年ぶりで、この年の3月は月を通して降雪・路面凍結に見舞われた。なお、名古屋市の平年の終雪日は3月7日ごろ(1971~2000年の平年値より)と平年・昨春に比べ、観測史上10位以内に入る記録的に遅い終雪となってしまった。
  • 4月28日4月29日 - 南から暖かい空気が入り、フェーン現象の影響で全国各地で真夏日を観測。28日には鳥取県米子市で4月の観測史上最高気温となる33.7℃を記録した。
  • 6月21日 - 夏至のこの日、梅雨前線が本州の南海上に下がって全国的に晴れ間が広がり、兵庫県豊岡市で35.5℃を記録したほか、鳥取市新潟県魚沼市長野県飯山市などでも最高気温35℃以上の猛暑を観測した。
  • 7月1日7月6日 - 西日本東日本を中心に広い範囲で大雨(平成17年梅雨前線豪雨)。各地で浸水被害が相次ぎ、死者・行方不明者が出る。山口県愛媛県で400mmを超す大雨が降る。
  • 7月26日7月28日 - 台風7号房総半島に上陸。
  • 8月25日8月26日 - 台風11号が関東地方に上陸。
  • 9月4日 - 台風から湿った空気が流れた影響で大気の状態が不安定になり、東京都埼玉県神奈川県の一部で1時間に100mmを超す大雨。住宅浸水や道路冠水の被害が続出。
  • 9月6日9月7日 - 台風14号長崎県諫早市付近に上陸。九州地方中国地方で道路陥没や土砂崩れなどの被害で多数の死傷者を出す。
  • 12月4日12月6日 - 全国的に平年よりやや早めの初雪。平野部でも積雪を観測。平年より早く、前年に比べて大幅に早い初雪となった。
  • 12月中旬 - 真冬並みの寒波が断続的に南下し、北陸から山陰では大雪。日本海側では家屋が雪の重みで潰れたり、雪による死者や負傷者が多数出た。太平洋側の地方でも雪が降り全国的な低温に。18日の広島県広島市(17cm)は観測史上最高となった。特に21~22日には温暖な西日本太平洋側でも積雪し、高知県高知市(5cm)では12月の積雪としては32年ぶり、愛知県名古屋市(23cm)では58年ぶり、雪が大変稀な宮崎県宮崎市(1cm)では60年ぶり、鹿児島県鹿児島市(11cm)では88年ぶり、種子島でも40年ぶりと、各地で歴史的な降雪・積雪記録の更新を観測。
2000年以降の気象・地象・天象