アパパネ

アパパネ
第15回秋華賞パドック
欧字表記 Apapane[1]
香港表記 夏威夷鳥[2]
品種 サラブレッド[3]
性別 [3]
毛色 鹿毛[3]
生誕 2007年4月20日(17歳)[3]
登録日 2009年5月6日
抹消日 2012年9月15日
キングカメハメハ[3]
ソルティビッド[3]
母の父 Salt Lake[3]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[3]
生産者 ノーザンファーム[3]
馬主 金子真人ホールディングス (株)[3]
調教師 国枝栄[3]美浦
調教助手 佐藤勝美[4]
厩務員 福田好訓[4]
競走成績
タイトル 牝馬三冠[3](2010年)
JRA賞最優秀2歳牝馬[3](2009年)
JRA賞最優秀3歳牝馬[3](2010年)
東京競馬記者クラブ賞[5](2010年)
関西競馬記者クラブ賞[6](2010年)
生涯成績 19戦7勝[3]
中央:18戦7勝[3]
香港:1戦0勝[3]
獲得賞金 5億5859万2000円[3]
勝ち鞍
GI 桜花賞 2010年
GI 優駿牝馬 2010年
GI 秋華賞 2010年
GI ヴィクトリアマイル 2011年
JpnI 阪神JF 2009年
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アパパネ(欧字名:Apapane、香港名:夏威夷鳥2007年4月20日 - ) は、日本競走馬繁殖牝馬[3]

2010年に史上3頭目の牝馬三冠を達成。同年のJRA賞最優秀3歳牝馬2009年JRA賞最優秀2歳牝馬である。牝馬三冠競走の他に、2009年の阪神ジュベナイルフィリーズ2011年ヴィクトリアマイルを制しGI級競走5勝を挙げた。

競走馬引退後は、繁殖牝馬として2021年クイーンカップGIII)、秋華賞(GI)を制したアカイトリノムスメ(父:ディープインパクト)を生産した。

経歴

誕生までの経緯

ソルティビッドは、2000年にアメリカで生産された牝馬で父はソルトレイクであった。日本に輸入されて金子真人が所有し、美浦トレーニングセンターの国枝栄厩舎に入厩。2歳夏の札幌競馬場でデビューして2戦目の新馬戦で逃げ切り勝利、続くすずらん賞(OP)も逃げ切って連勝とした。続いてファンタジーステークスGIII)で5着に敗れた後、関西の栗東トレーニングセンターに1か月滞在し、阪神ジュベナイルフィリーズGI)に蛯名正義とともに出走した。このように、美浦トレーニングセンター所属の関東馬が、あらかじめ栗東トレーニングセンターに滞在し、近い関西圏の競走に出走することは、後に「栗東留学」と呼ばれるようになっている[7]。国枝は、この手法がソルティビットに初めて用いた[7]。3歳となってからは、フェアリーステークスGIII)2着、菜の花賞(OP)と芝1200メートルで好走。4歳春まで走り、に12戦3勝という成績で競走馬を引退した。金子真人ホールディングス所有のまま、北海道安平町ノーザンファームにて繁殖牝馬となった[8]

2005年にはジャングルポケットの初仔(後のトムトム[9])を出産し、続けて金子が所有したキングカメハメハを交配。2006年に牝馬の2番仔を出産し金子によりマカニと命名されたが、競走馬としてデビューすることはできなかった[10][11]。2006年、再びキングカメハメハを交配し、2007年4月20日、3番仔となる牝馬(後のアパパネ)が誕生する。

金子は、ハワイで生息しているアカハワイミツスイ(英語版)を英語で表した「アパパネ[12]と命名[13]。2歳となった2009年5月に美浦トレーニングセンターの国枝栄厩舎に入厩する[14]

競走馬時代

2歳(2009年)

7月5日、福島競馬場新馬戦(芝1800メートル)で蛯名正義が騎乗してデビュー、雨がちな天気で稍重寄りの良馬場の中、単勝3番人気で出走した[14]。中団から最終コーナーで先頭に接近するも伸びを欠き、勝利したロードシップに5馬身遅れた3着[14]。蛯名は「ボコボコの馬場は合わない」を敗因とし「非力」と指摘していた[14]。また直後に球節が腫れてしまい、放牧に出された[15]。この間に馬体は成長し、蛯名の言う「非力」は解消、馬体重も増加した[15]。10月31日、東京競馬場の未勝利戦(芝1600メートル)にて、新馬戦から馬体重を24キログラム増やして参戦[15]。好位の3番手から直線で先行する2頭の間から抜け出し、2馬身差をつけて初勝利を挙げた[14]。一方で、この飼い葉を実にする筋肉質の身体は、調教のみで調子を上げ切ることが出来ず、仕上げのために前哨戦を叩くことを必要とする面があった[16]

続く11月15日、同じ距離、条件の赤松賞(500万円以下)では、大外16番枠から発走し、8番手の中団から直線では、外側に持ち出した。蛯名がいざ追い出そうとした際、アパパネの反応があまりに良かったために少しの間制御することができず、外に膨らんでしまった[14]。改めて、外から追い込み、先行する1番人気ブルーミングアレーなどをかわして抜け出した[14]。以降は、蛯名が手綱を引くほどの余裕がありながら独走し、後方に2馬身半差をつけて先頭で入線[14]。走破タイム1分34秒5は、2歳コースレコードを0秒1上回るレコードタイムでの優勝であった[17]。この走りに、かわされて2着に敗れたブルーミングアレー騎乗の柴田善臣は「一瞬のうちに抜かされた[14]」と証言している。

阪神ジュベナイルフィリーズ
第61回阪神ジュベナイルフィリーズ

11月26日から栗東トレーニングセンターで調整を行い、阪神ジュベナイルフィリーズJpnI)に参戦[18][19][20]新潟2歳ステークスJpnIII)を制したシンメイフジが3.9倍の1番人気となり、それに次ぐ4.6倍の2番人気に推された。ゲート入りを嫌い、中に収まるまでに時間を要した[15]。大外枠18番からの発走すると、中団に位置[21][22]。人気を集めたアパパネやシンメイフジ、3番人気のタガノエリザベートの作戦が総じて後方からの追い込みであったため、その他はそれらによる馬群の外からの「まくり」を警戒[23]。そのため直線では、先行する人気薄がしきりに外に進路を求めていた[23]。しかし、アパパネは最終コーナーにて、先行馬が外に広がったことで空いた馬場の内側を突き、追い込みを開始[14]。同じく内に切り替えたアニメイトバイオと馬体を並べながら順位を上げた。やがてアニメイトバイオを制して先頭となり、先頭で入線。JpnI競走を初勝利[24]、キングカメハメハ産駒にとっても初のGI級タイトルであった[13]

映像外部リンク
2009年 阪神ジュベナイルフィリーズ
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

また福島競馬場でデビューした馬による本競走の優勝は初めてであり[13]、美浦トレーニングセンター所属の関東馬が優勝したのは、2004年のショウナンパントル以来であった[25][注釈 1]。2002年に17着に敗れた母など5回目の管理馬参戦となった国枝は初の阪神ジュベナイルフィリーズ制覇となった[26]。2着アニメイトバイオに騎乗した内田博幸は「あっという間に離された[14]」3着ベストクルーズに騎乗した安藤勝己は「勝ち馬(アパパネ)は抜けてくるときの脚が違った[14]」と証言している[14]

第61回阪神ジュベナイルフィリーズ優勝時

JRA賞では、満票である287票を獲得しJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した[27]JPNサラブレッドランキングは2歳牝馬トップの「108」が与えられ、前々年のトールポピー、3年前のウオッカと並ぶ評価となった[注釈 2][注釈 3][28]

3歳(2010年)

ソルティビッドから始まった「栗東留学」は、それから7年間で5頭の3歳牝馬に用いられていた[29]。国枝の言う「栗東留学」とは、京都や阪神のレースに出走するために、直前に美浦から関西に輸送することで生じる渋滞などのリスクを防ぐということにあった[30]。国枝厩舎所属の厩務員福田好訓[注釈 4]は、4歳牡馬だったマイネルソロモンが2004年のスワンステークスマイルチャンピオンシップに出走するために初めて「栗東留学」を経験して以降、ピンクカメオサイレントプライドマイネルキッツなどの「栗東留学」に同行[30]。滞在経験豊富な人物に栗東出張を任せる国枝の方針により、アパパネの桜花賞に向けてもまた福田が担当することとなった[31]。2月18日に栗東トレーニングセンターに移動して調整され[32]、3月6日のチューリップ賞GIII)から始動[33]。初の重馬場での出走ながら、2.2倍の支持で初めて1番人気となった[15]

阪神ジュベナイルフィリーズではなかなかゲートに入らず、ゲートの中にいる他の馬を待たせてしまっていたため[注釈 5]、国枝が自ら願い出て最初にゲートに誘導されたが、相変わらずゲート入りには時間を要した[29][注釈 6]。良いスタートではなかったが、追い上げて好位に位置したが[34][35]、途中で前に馬を置いて息を入れることができずにかかってしまった[15][36]。残り200メートルで先頭となったが、終始アパパネの背後をつけていた9番人気のショウリュウムーンに外からかわされ、4分の3馬身遅れた2着[35]。蛯名は「悲観する内容じゃない」と振り返っている[15]。軍土門隼夫は、良馬場以外のチューリップ賞は1996 - 97年、2001年、2003年とそれまでに4回あり、それらすべてで1番人気の支持を集めた馬[注釈 7]が敗退していることから、アパパネの2着を「正しい敗戦[36]」と指摘していた[36]

桜花賞

チューリップ賞の後、栗東トレーニングセンターに居残り、4月11日の桜花賞GI)に参戦。2.3倍の1番人気に推された。続く5.1倍の2番人気にはクイーンカップGIII)を制したアプリコットフィズ、9.9倍の3番人気にはフラワーカップGIII)を制したオウケンサクラが続いた[37]

第70回桜花賞ゴール前

チューリップ賞と同じく最初にゲートに誘導されたが、同様に時間を要した[29]。スタートからオウケンサクラが逃げて、アパパネは先行[29]。当日の阪神競馬場は、先行馬がそのまま勝利するレースが多く、後方からの差し切りが決まりにくいという馬場の傾向があった[29]。加えて、出走するメンバーには特徴的な逃げ馬が存在せず、スローペースと目されていた[38]。このことから蛯名は意識的に4、5番手に位置[38]。途中で折り合いを欠いた場面もあったが、蛯名は抑え込むことに成功した[38]。逃げるオウケンサクラを目標に、4番手で最終コーナーを回り直線では外に持ち出して追い上げを開始[39]。粘るオウケンサクラを差し切り、半馬身差をつけて先頭で入線した[40]

映像外部リンク
2010年 桜花賞
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

走破タイム1分33秒3は、2005年のラインクラフトが記録した桜花賞レコードを0秒2更新するレコードタイムでの勝利[41]。蛯名は桜花賞を初めて制し、国枝はクラシック初勝利[41]。美浦所属の騎手による勝利は、1985年のエルプスに騎乗した木藤隆行以来25年ぶり[42]。また福島競馬場デビューの馬による勝利は、1974年のタカエノカオリ以来36年振りであった[43]

優駿牝馬
詳細は「第71回優駿牝馬」を参照

桜花賞後に、美浦トレーニングセンターに戻って調整され、5月23日の優駿牝馬(オークス)(GI)に参戦した。3.8倍の1番人気に推され、続く2番人気にはチューリップ賞で敗れたショウリュウムーン、3番人気には桜花賞2着のオウケンサクラであった[44]。降雨により馬場が悪化して敗れたチューリップ賞に次ぐ稍重となり、1600メートルでかかってしまうアパパネは、2400メートルの距離に果たして対応できるのかという心配も指摘されていた[38]。加えて、外枠の8枠17番の発走であった[38]。しかし、桜花賞以来1か月半の間にアパパネの身体は前後に伸び、長距離をこなす余地のある体形に変化していたという[45]

ニーマルオトメが逃げてアグネスワルツがそれに続く中、アパパネは9番手の中団に位置[44]。最終コーナーでは大外に持ち出し、アグネスワルツが先に抜け出していた。アパパネの内側にはサンテミリオンがおり、2頭並んでアグネスワルツを目がけて追い上げを開始。2頭は残り200メートルでアグネスワルツをかわして、2頭だけの争いとなった[46]。まず、アパパネがリードを作ったが、サンテミリオンが盛り返して、再び並んだところで決勝線を通過した[47]

第71回優駿牝馬優勝時
映像外部リンク
2010年 優駿牝馬
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

2頭の争いは写真判定となり、直ちに着順が確定していなかったが、蛯名は敗れたと思い、サンテミリオン騎乗の横山典弘に「おめでとう」と声をかけていた[48]。脱鞍所[注釈 8]では蛯名が2着馬用の場所へ入ろうとしていたが、勝利を信じた厩舎スタッフにより1着馬用の場所に誘導された[49][注釈 9]。12分かかって判定は同着[49]、JRA-GIでは初めてとなる1着同着デッドヒートが成立した[50]。横山と蛯名は、1992年の帝王賞でも横山のナリタハヤブサと、蛯名のラシアンゴールドで1着同着を経験しており、それ以来のデッドヒート[50]。優勝賞金は、1着と2着の賞金を併せて半分に分けた6800万円であった[注釈 10][46]。直後に行われた表彰式では、優勝馬服、優勝レイが一つしか用意されていないために、別々に実施された[46]

アパパネは、前年のブエナビスタに続き2年連続で牝馬二冠を達成[51]。金子は、キングカメハメハ(東京優駿)、ディープインパクト(皐月賞菊花賞)、アパパネ(桜花賞、優駿牝馬)の3頭で日本のクラシック競走全制覇を果たした[52]。美浦トレーニングセンター所属の関東馬の勝利は2002年のスマイルトゥモロー以来、また関東馬の牝馬二冠は1986年メジロラモーヌ[注釈 11]以来であった[51]

レース後は放牧に出ず、美浦トレーニングセンターに残った[53]。2010年の記録的な夏の暑さに対し、まだ気温の上がらない午前5時に坂路で調整された[53][54]

秋華賞

8月から本格的に調教が始まり[55]、9月9日に栗東トレーニングセンターに移動[56]9月19日ローズステークスGII)で始動。食欲旺盛、度重なる調教でも馬体重は絞れず、優駿牝馬からプラス24キログラム[54][57]。調子が戻らず、出走にあたって国枝は「負けを覚悟」するほどの状態だったが[57]、2.1倍の1番人気に支持された。スタートから先行し馬群の中に位置したが[58]、途中で折り合いを欠いた[59]。直線では、一時先頭となったが、後方を離すには至らず、馬群の間からアニメイトバイオにかわされ、先頭のアニメイトバイオから1馬身以上後れを取る4着に敗れた[60]

第15回秋華賞優勝時

それから、そのまま栗東トレーニングセンターに留まり、10月17日秋華賞GI)に参戦。体重は前走から4キログラム減り、馬体も引き締まった[54][57]。蛯名はレース前、アパパネ1頭が優れているとして「普通に走れば勝てる」と分析していた[61]。2.3倍の1番人気に推され、対する2番人気にはクイーンステークス勝利から参戦のアプリコットフィズが7.1倍[62]。優駿牝馬で同着のサンテミリオンが7.9倍の3番人気に支持された[62]


ゲートに入るのに苦労したものの、良いスタート[63]。すぐに、中団の後方まで位置を下げた[64]。アグネスワルツが逃げる中、第3コーナー付近で進路を外に求めて追い上げ[64]、残り200メートルで先頭となり、内から伸びたアニメイトバイオを4分の3馬身退けて先頭で入線[64]GI4勝目を挙げた。1986年のメジロラモーヌ、2003年のスティルインラブに次いで史上3頭目となる牝馬三冠を達成した[65]

映像外部リンク
2010年 秋華賞
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

続く出走した11月14日エリザベス女王杯GI)では、史上最速となる3歳11月でのGI5勝目と牝馬初となる年間GI4勝をかけて出走し[66]、2.7倍の1番人気に推された。イギリス及びアイルランドのオークス優勝馬スノーフェアリーにつけられた6番手に位置し、最終コーナーでは直線に外に持ち出して追い上げたが、スノーフェアリーに5馬身以上離された3着[67]。蛯名は、敗因を精神面に求めている[67]

JRA賞では、285票中284票[注釈 12]を集めてJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞[68]。年度代表馬選考ではブエナビスタが211票を集めて受賞する中、アパパネには2位となる41票が投じられた[68]。JPNサラブレッドランキングでは「112」が与えられ、日本調教馬の牝馬では首位であった[注釈 13][注釈 14][69]

4歳 - 5歳(2011 - 12年) 

中山記念GII)で始動する予定だったが、熱発のため回避[70]。代わりに出走したマイラーズカップGII)では4着[71]

続いて、5月15日のヴィクトリアマイルGI)に出走した。1年先輩の牝馬二冠馬ブエナビスタが1.5倍の1番人気に推され、それに次ぐ4.1倍の2番人気となった[72]。ブエナビスタとアパパネの馬連には32.77パーセントの支持率となった[73]。オウケンサクラが大逃げを打つ中、ブエナビスタよりも前につけて直線で大外から追い上げた[74]。内で先行から抜け出していたレディアルバローザを残り50メートルでかわして、迫るブエナビスタをクビ差だけ振り切って先頭で入線[75]GI5勝目、牝馬三冠を達成した馬でその後勝利を挙げたのは史上初めてであった[76]。また、走破タイム1分31秒9は、レースレコードを更新している[77]。牝馬限定GⅠを5勝は、2024年現在メジロドーベルと並ぶ歴代最多タイ[注釈 15]

映像外部リンク
2010年 ヴィクトリアマイル
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

その後、安田記念は6着となり初めて着外。府中牝馬ステークスGII)では14着。エリザベス女王杯では再びスノーフェアリーに敗れて3着となった。その後は香港へ遠征し、12月の香港マイルG1)に出走したが13着となった。

5歳となった2012年も現役を続行。蛯名の落馬負傷により岩田康誠に乗り替わった阪神牝馬ステークスGII)や[78]、連覇が期待され1番人気に推されたヴィクトリアマイル、安田記念に出走したもののいずれも勝利することができなかった。夏は、北海道苫小牧市ノーザンファーム空港牧場に放牧[79]。秋はエリザベス女王杯を目標とし、前哨戦から向かうことが決まっていたが[79]、9月13日に右前浅屈腱炎の発症が判明[80]。復帰を断念して引退し、9月15日付でJRAの競走馬登録を抹消した[81]

繁殖牝馬時代

4番仔アカイトリノムスメ

北海道勇払郡安平町ノーザンファームで繁殖牝馬となった。初年度からディープインパクトが交配され、2014年2月28日に初仔となる牡馬(後のモクレレ)が誕生した[82]GI7勝の三冠馬ディープインパクトとGI5勝の牝馬三冠馬アパパネの配合にメディアは「12冠ベビー」とはやし立てた[83][84]。その後、2019年までディープインパクトと交配を続け、12冠ベビーを4頭を生産[85]。最後の12冠ベビーとなったアカイトリノムスメは、2021年のクイーンカップGIII)にて重賞勝利[86]秋華賞GI)にてGI勝利を果たし、母娘秋華賞制覇を果たした[87]

その他の12冠ベビーはおしなべて勝利を挙げており、中でも2番仔のジナンボーは新潟記念GIII)2着2回[88]、3番仔のラインベック中京2歳ステークス(OP)を勝利している[89]

2020年からは、ディープインパクトの全兄で同じく金子が所有したブラックタイドが配合されている[85]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[90]および『優駿』2013年8月号85頁[91]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬
(2着馬)
馬体重
[kg]
2009.07.05 福島 2歳新馬 芝1800m(良) 16 4 8 006.00(3人) 03着 R1:51.5(37.5) -0.8 0蛯名正義 54 ロードシップ 452
0000.10.31 東京 2歳未勝利 芝1600m(良) 14 6 3 005.10(3人) 01着 R1:35.9(34.3) -0.3 0蛯名正義 54 (ローグランド) 476
0000.11.15 東京 赤松賞 500万下 芝1600m(良) 16 8 16 006.00(3人) 01着 R1:34.5(33.6) -0.4 0蛯名正義 54 (ブルーミングアレー) 468
0000.12.13 阪神 阪神JF JpnI 芝1600m(良) 18 8 18 004.60(2人) 01着 R1:34.9(34.3) -0.1 0蛯名正義 54 アニメイトバイオ 472
2010.03.06 阪神 チューリップ賞 GIII 芝1600m(重) 16 8 16 002.20(1人) 02着 R1:36.2(35.0) -0.1 0蛯名正義 54 ショウリュウムーン 478
0000.04.11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 5 9 002.80(1人) 01着 R1:33.3(34.1) -0.1 0蛯名正義 55 オウケンサクラ 480
0000.05.23 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(稍) 18 8 17 003.80(1人) 01着 R2:29.9(35.2) 同着 0蛯名正義 55 サンテミリオン 470
0000.09.19 阪神 ローズS GII 芝1800m(良) 12 5 5 002.10(1人) 04着 R1:46.0(34.1) -0.2 0蛯名正義 54 アニメイトバイオ 494
0000.10.17 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 7 15 002.30(1人) 01着 R1:58.4(34.1) -0.1 0蛯名正義 55 (アニメイトバイオ) 490
0000.11.14 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 17 3 5 002.70(1人) 03着 R2:13.5(35.1) -1.0 0蛯名正義 54 スノーフェアリー 494
2011.04.17 阪神 マイラーズC GII 芝1600m(良) 18 8 18 007.10(4人) 04着 R1:32.8(33.2) -0.5 0蛯名正義 56 シルポート 490
0000.05.15 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 17 8 16 004.10(2人) 01着 R1:31.9(34.3) -0.0 0蛯名正義 55 (ブエナビスタ) 490
0000.06.05 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 4 8 002.20(1人) 06着 R1:32.2(34.5) -0.2 0蛯名正義 56 リアルインパクト 498
0000.10.16 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(稍) 16 2 4 002.30(1人) 14着 R1:47.8(34.9) -1.0 0蛯名正義 57 イタリアンレッド 502
0000.11.13 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 18 2 4 010.00(4人) 03着 R2:11.8(34.7) -0.2 0蛯名正義 56 スノーフェアリー 496
0000.12.11 沙田 香港マイル G1 芝1600m(良) 14 9 14 020.00(9人) 13着 R1:35.41 -1.43 0蛯名正義 55.5 エイブルワン 496
2012.04.07 阪神 阪神牝馬S GII 芝1400m(良) 17 8 16 006.40(3人) 07着 R1:22.3(34.8) -0.4 0岩田康誠 56 クィーンズバーン 504
0000.05.13 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 18 4 7 004.00(1人) 05着 R1:32.8(33.8) -0.4 0蛯名正義 55 ホエールキャプチャ 498
0000.06.03 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 5 10 009.30(4人) 16着 R1:32.6(35.3) -1.3 0蛯名正義 56 ストロングリターン 496
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

繁殖成績

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 2014年 モクレレ 黒鹿毛 ディープインパクト 金子真人ホールディングス(株) 美浦・国枝栄 27戦4勝 引退 [92]
2番仔 2015年 ジナンボー 美浦・堀宣行 16戦4勝 引退 [93]
2016年 (不受胎) [85]
3番仔 2017年 ラインベック 黒鹿毛 金子真人ホールディングス(株) 栗東・友道康夫 25戦5勝 中京2歳S、東風S 現役 [94]
4番仔 2018年 アカイトリノムスメ 美浦・国枝栄 8戦4勝 クイーンC秋華賞 繁殖 [95]
2019年 流産 [85]
5番仔 2020年 アスパルディーコ 黒鹿毛 ブラックタイド 金子真人ホールディングス(株) 美浦・蛯名正義 6戦1勝 引退 [96]
6番仔 2021年 バードウォッチャー 鹿毛 金子真人ホールディングス(株) 美浦・国枝栄 3戦1勝 現役 [97]
7番仔 2022年 (アパパネの2022) 黒鹿毛 デビュー前 [98]
  • 2024年2月22日現在

血統表

アパパネ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系/ミスタープロスペクター系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン
Last Tycoon
*トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

*ソルティビッド
2000 栗毛
Salt Lake
1989
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Take Lady Anne Queen City Lad
Lovita H.
母の母
Piper Piper
1987
Spectacular Bid Bold Bidder
Spectacular
Alvarada Hard Work
Easterborn
母系(F-No.) (FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5・5x5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [99]
  2. ^ [100][101]
  3. ^ [99]
  4. ^ [99]


脚注

注釈

  1. ^ 2着のアニメイトバイオも、美浦トレーニングセンターの牧光二厩舎所属である。関東馬によるワンツーフィニッシュは、同様に2004年(1着:ショウナンパントル、2着:アンブロワーズ)以来であった。
  2. ^ 前年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したブエナビスタは「110」が与えられている。
  3. ^ 牝馬部門2位は、アニメイトバイオの「107」。3位は、阪神ジュベナイルフィリーズ3着となったベストクルーズの「105」。
  4. ^ 調教にも騎乗する調教厩務員である。
  5. ^ 大外枠で最後のゲート入りだったため、その他17頭がゲートに長くとどまっていた。
  6. ^ 通常、ゲートの中で待たされることは馬にとって負担とされている。そのため、ゲート入りはできる限り後が好ましい。
  7. ^ 1996年:ビワハイジ阪神3歳牝馬ステークス優勝、2着)
    1997年:メジロドーベル(阪神3歳牝馬ステークス優勝、3着)
    2001年:チアズグレイス(その後桜花賞優勝、10着)
    2003年:スティルインラブ(その後牝馬三冠達成、2着)
  8. ^ 下馬して、鞍などを外す場所。着順により入る場所が異なる。
  9. ^ 遅れて戻ってきたサンテミリオンは、2着馬用の場所に収まった。
  10. ^ 単独優勝の場合、9700万円。単独2着の場合、3900万円。
  11. ^ 後にエリザベス女王杯を制し、牝馬三冠を果たした。
  12. ^ 残る1票は、スノーフェアリーへの投票。
  13. ^ 2008年のリトルアマポーラ(3歳でエリザベス女王杯制覇)と並ぶ評価であった。
  14. ^ 牝馬の首位は「120」のスノーフェアリー。3位は「111」のオウケンサクラとサンテミリオン。
  15. ^ 次点でブエナビスタ・アーモンドアイリバティアイランドの4勝。詳細はGⅠ3勝以上の日本馬一覧を参照

出典

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参考文献

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      • 吉沢譲治「【重賞プレイバック】母の無念を晴らす勝利」
      • 古井由吉「【競馬徒然草 60】暮れと有馬記念」
    • 2010年3月号
      • 「【重賞プレイバック】第17回チューリップ賞(GIII)」
    • 2010年4月号
      • 軍土門隼夫「【皐月賞&桜花賞レビュー】アパパネ」
    • 2010年5月号
      • 軍土門隼夫「【YUSHUN Point of View】アパパネが2歳女王の貫録を見せ戴冠」
    • 2010年6月号
      • 軍土門隼夫「【クローズアップ・GI優勝馬】アパパネ
      • 「【重賞プレイバック】第70回桜花賞(GI)」
    • 2010年7月号
      • 平松さとし「【第71回オークス詳報】アパパネ & サンテミリオン」
      • 「【重賞プレイバック】第71回優駿牝馬(オークス)(GI)」
    • 2010年10月号
      • 井上オークス「【秋競馬を楽しむための全話題集 part2】GI1着同着から始まった物語」
    • 2010年11月号
      • 「【重賞プレイバック】第28回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)」
    • 2010年12月号
      • 平松さとし「【第15回秋華賞優勝馬・クローズアップ(1)】アパパネ 牝馬三冠達成」
      • 岡本光男(日刊スポーツ関西)「【第15回秋華賞優勝馬・クローズアップ(2)】アパパネ三冠を陰で支えた男」
      • 「【重賞プレイバック】第15回秋華賞(GI)」
    • 2011年2月号
      • 「2010年度JRA賞決定! 年度代表馬にブエナビスタ」
      • 「2010年JPNサラブレッドランキング発表!」
    • 2011年7月号
      • 谷川善久「アパパネ 跳ね除けたあらゆる不安材料」
    • 2013年8月号
      • 谷川善久「【優駿激闘譜】アパパネ 独自の進化を遂げて誕生した牝馬三冠馬」
    • 2020年7月号
      • 有吉正徳「【未来に語り継ぎたい名馬物語 54】アパパネに輝く5つのティアラ」
    • 2021年9月号
      • 有吉正徳「【2010 大一番で勝負強さを発揮】アパパネ」

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
クラシック三冠
牝馬三冠
変則三冠
 
表彰・GI,JpnI勝ち鞍
(旧)最優秀3歳牝馬
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
最優秀2歳牝馬
2000年代
2010年代
2020年代
  • 1 2001年より馬齢表記法が数え年から満年齢に移行
    *2 1954-1971年は「啓衆社賞」、1972-1986年は「優駿賞」として実施
    *3 1976年、1986年は2頭同時受賞
(旧)最優秀4歳牝馬
1950年代
  • 54 該当馬なし
  • 55 サスケハナ
  • 56 フエアマンナ
  • 57 ミスオンワード
  • 58 ミスマルサ
  • 59 オーカン
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
最優秀3歳牝馬
2000年代
2010年代
2020年代
  • 1 2001年より馬齢表記法が数え年から満年齢に移行
    *2 1972年、1981年は2頭が同時受賞
    *3 1954-1971年は「啓衆社賞」、1972-1986年は「優駿賞」として実施。
阪神3歳ステークス
1940年代

第1回 ウイザート

1950年代

第2回 ミネハル / 第3回 テツノハナ / 第4回 ワカクサ / 第5回 ヤシマアポロ / 第6回 ライデンオー / 第7回 トサモアー / 第8回*1 ミスオンワード / 第9回 メイジミドリ / 第10回 インターナシヨナル / 第11回 コダマ

1960年代

第12回 リユウライト / 第13回 チトセハーバー / 第14回 コウタロー / 第15回 プリマドンナ / 第16回 エイトクラウン / 第17回 ニホンピローエース / 第18回 タイギヨウ / 第19回 マーチス / 第20回 リキエイカン / 第21回 タニノムーティエ

1970年代

第22回 ロングワン / 第23回 ヒデハヤテ / 第24回 キシュウローレル / 第25回 キタノカチドキ / 第26回 ライジン / 第27回 テンポイント / 第28回 リュウキコウ / 第29回 バンブトンコート / 第30回 タマモアサヒ / 第31回 ラフオンテース

1980年代

第32回 サニーシプレー / 第33回 リードエーティ / 第34回 ダイゼンキング / 第35回 ロングハヤブサ / 第36回 ダイゴトツゲキ / 第37回 カツラギハイデン / 第38回 ゴールドシチー / 第39回 サッカーボーイ / 第40回 ラッキーゲラン / 第41回 コガネタイフウ

1990年代
阪神3歳牝馬ステークス
1990年代

第43回 ニシノフラワー / 第44回 スエヒロジョウオー / 第45回 ヒシアマゾン / 第46回 ヤマニンパラダイス / 第47回 ビワハイジ / 第48回 メジロドーベル / 第49回 アインブライド / 第50回 スティンガー / 第51回 ヤマカツスズラン

2000年代
阪神ジュベナイルフィリーズ
2000年代

第53回 タムロチェリー / 第54回 ピースオブワールド / 第55回 ヤマニンシュクル / 第56回 ショウナンパントル / 第57回 テイエムプリキュア / 第58回 ウオッカ / 第59回 トールポピー / 第60回 ブエナビスタ / 第61回 アパパネ

2010年代
2020年代
  • 1 「京都3歳ステークス」の競走名で施行
桜花賞勝ち馬
1930年代
1940年代

第2回 タイレイ / 第3回 ブランドソール / 第4回 バンナーゴール / 第5回 ミスセフト / 第6回 ヤマイワイ / 第7回 ブラウニー / 第8回 ハマカゼ / 第9回 ヤシマドオター

1950年代

第10回 トサミツル / 第11回 ツキカワ / 第12回 スウヰイスー / 第13回 カンセイ / 第14回 ヤマイチ / 第15回 ヤシマベル / 第16回 ミスリラ / 第17回 ミスオンワード / 第18回 ホウシユウクイン / 第19回 キヨタケ

1960年代

第20回 トキノキロク / 第21回 スギヒメ / 第22回 ケンホウ / 第23回 ミスマサコ / 第24回 カネケヤキ / 第25回 ハツユキ / 第26回 ワカクモ / 第27回 シーエース / 第28回 コウユウ / 第29回 ヒデコトブキ

1970年代

第30回 タマミ / 第31回 ナスノカオリ / 第32回 アチーブスター / 第33回 ニットウチドリ / 第34回 タカエノカオリ / 第35回 テスコガビー / 第36回 テイタニヤ / 第37回 インターグロリア / 第38回 オヤマテスコ / 第39回 ホースメンテスコ

1980年代
1990年代

第50回 アグネスフローラ / 第51回 シスタートウショウ / 第52回 ニシノフラワー / 第53回 ベガ / 第54回 オグリローマン / 第55回 ワンダーパヒューム / 第56回 ファイトガリバー / 第57回 キョウエイマーチ / 第58回 ファレノプシス / 第59回 プリモディーネ

2000年代

第60回 チアズグレイス / 第61回 テイエムオーシャン / 第62回 アローキャリー / 第63回 スティルインラブ / 第64回 ダンスインザムード / 第65回 ラインクラフト / 第66回 キストゥヘヴン / 第67回 ダイワスカーレット / 第68回 レジネッタ / 第69回 ブエナビスタ

2010年代

第70回 アパパネ / 第71回 マルセリーナ / 第72回 ジェンティルドンナ / 第73回 アユサン / 第74回 ハープスター / 第75回 レッツゴードンキ / 第76回 ジュエラー / 第77回 レーヌミノル / 第78回 アーモンドアイ / 第79回 グランアレグリア

2020年代

第80回 デアリングタクト / 第81回 ソダシ / 第82回 スターズオンアース / 第83回 リバティアイランド / 第84回 ステレンボッシュ

優駿牝馬勝ち馬
1930年代

第1回 アステリモア / 第2回 ホシホマレ

1940年代

第3回 ルーネラ / 第4回 テツバンザイ / 第5回 ロツクステーツ / 第6回 クリフジ / 第7回 ミツマサ / 第8回 トキツカゼ / 第9回 ヤシマヒメ / 第10回 キングナイト

1950年代

第11回 コマミノル / 第12回 キヨフジ / 第13回 スウヰイスー / 第14回 ジツホマレ / 第15回 ヤマイチ / 第16回 ヒロイチ / 第17回 フエアマンナ / 第18回 ミスオンワード / 第19回 ミスマルサ / 第20回 オーカン

1960年代

第21回 スターロツチ / 第22回 チトセホープ / 第23回 オーハヤブサ / 第24回 アイテイオー / 第25回 カネケヤキ / 第26回 ベロナ / 第27回 ヒロヨシ / 第28回 ヤマピット / 第29回 ルピナス / 第30回 シャダイターキン

1970年代

第31回 ジュピック / 第32回 カネヒムロ / 第33回 タケフブキ / 第34回 ナスノチグサ / 第35回 トウコウエルザ / 第36回 テスコガビー / 第37回 テイタニヤ / 第38回 リニアクイン / 第39回 ファイブホープ / 第40回 アグネスレディー

1980年代
1990年代

第51回 エイシンサニー / 第52回 イソノルーブル / 第53回 アドラーブル / 第54回 ベガ / 第55回 チョウカイキャロル / 第56回 ダンスパートナー / 第57回 エアグルーヴ / 第58回 メジロドーベル / 第59回 エリモエクセル / 第60回 ウメノファイバー

2000年代

第61回 シルクプリマドンナ / 第62回 レディパステル / 第63回 スマイルトゥモロー / 第64回 スティルインラブ / 第65回 ダイワエルシエーロ / 第66回 シーザリオ / 第67回 カワカミプリンセス / 第68回 ローブデコルテ / 第69回 トールポピー / 第70回 ブエナビスタ

2010年代

第71回 アパパネ・サンテミリオン(同着) / 第72回 エリンコート / 第73回 ジェンティルドンナ / 第74回 メイショウマンボ / 第75回 ヌーヴォレコルト / 第76回 ミッキークイーン / 第77回 シンハライト / 第78回 ソウルスターリング / 第79回 アーモンドアイ / 第80回 ラヴズオンリーユー

2020年代
秋華賞勝ち馬
1990年代

第1回 ファビラスラフイン / 第2回 メジロドーベル / 第3回 ファレノプシス / 第4回 ブゼンキャンドル

2000年代
2010年代

第15回 アパパネ / 第16回 アヴェンチュラ / 第17回 ジェンティルドンナ / 第18回 メイショウマンボ / 第19回 ショウナンパンドラ / 第20回 ミッキークイーン / 第21回 ヴィブロス / 第22回 ディアドラ / 第23回 アーモンドアイ / 第24回 クロノジェネシス

2020年代
   

国際G1昇格前:
01回(2006年) 日本の旗 ダンスインザムード
02回(2007年) 日本の旗 コイウタ
03回(2008年) 日本の旗 エイジアンウインズ

国際G1昇格後:
04回(2009年) 日本の旗 ウオッカ
05回(2010年) 日本の旗 ブエナビスタ

06回(2011年) 日本の旗 アパパネ
07回(2012年) 日本の旗 ホエールキャプチャ
08回(2013年) 日本の旗 ヴィルシーナ
09回(2014年) 日本の旗 ヴィルシーナ
第10回(2015年) 日本の旗 ストレイトガール
第11回(2016年) 日本の旗 ストレイトガール
第12回(2017年) 日本の旗 アドマイヤリード
第13回(2018年) 日本の旗 ジュールポレール

第14回(2019年) 日本の旗 ノームコア
第15回(2020年) 日本の旗 アーモンドアイ
第16回(2021年) 日本の旗 グランアレグリア
第17回(2022年) 日本の旗 ソダシ
第18回(2023年) 日本の旗 ソングライン
第19回(2024年) 日本の旗 テンハッピーローズ