なんてったってアイドル

なんてったってアイドル
小泉今日子シングル
初出アルバム『今日子の清く楽しく美しく
B面 背徳の令嬢
リリース
ジャンル 歌謡曲ポップス
時間
レーベル ビクター音楽産業
作詞 秋元康
作曲 筒美京平
ゴールドディスク
チャート最高順位
小泉今日子 シングル 年表
魔女
1985年
なんてったってアイドル
(1985年)
100%男女交際
1986年
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なんてったってアイドル」は、小泉今日子の17枚目のシングル。1985年11月21日ビクター音楽産業から発売された。

概要

シングルを制作するにあたり、公募でタイトルを募ったところ17万4千以上の応募作品があり、最終的に大西一弘投稿の ″なんてったって″ に ″アイドル″ を組み合わせて当該タイトルとなった。小泉のアイドル時代のヒット曲として欠かせない存在となり、バラエティー番組でも頻繁に使用された。本作のヒットで『第36回NHK紅白歌合戦』に2年連続2度目の出場を果たす。オリコンでは初登場で1位を獲得し、28万枚を超えるヒットとなる。『ザ・トップテン』や『ザ・ベストテン』では最高1位を記録し、計8週にわたってランクインしている。累計出荷枚数は42万枚[3]

背景

ディレクターの田村充義は、同年にデビューしヒットを連発していたアイドル・グループおニャン子クラブを意識し、これまで ″普通の子″ というコンセプトでやってきた小泉に新たなライバルが現れたから、イメージを変えなくてはならないと思ったという[4]。田村は、おニャン子クラブの楽曲の多くを手掛けていた秋元康に作詞を依頼しているが、対抗意識があっての起用ではないと話している。また、秋元は以前にも小泉のシングルB面曲などに詞を提供しており、寧ろ当時自身がディレクターを担当していたとんねるずつながりからの起用であったと話している[4]。依頼を受けた秋元は、当時まだ若く反骨精神もあったことから、「普段アイドルの歌詞には使われないような言葉を使って書いてやろうと思った」とコメントしている[4]。この曲は詞先(先に書かれた詞に後から曲を付ける)で書かれており、作曲を担当した筒美京平は詞を見て「なに、これ?」と笑ったが、結果的にすごくいい曲を書いてくれたと田村は述べている。当初はAメロから歌が始まる構成が考えられていたが、筒美のアイディアによりサビから始まる歌へと変更になった[4]

小泉自身は、デビュー30周年となる2012年のインタビューで「この曲を歌えるのは私だけだろう」という自信があった一方で、「またオトナが悪ふざけしてるよ」と、歌うのが嫌だったとも振り返っている[5]。後に秋元が作詞した『アイドルはウーニャニャの件』では、本作を意識したようなフレーズが使われている。

この曲の別歌詞バージョンとして、アルバム『今日子の清く楽しく美しく』(1986年2月21日発売)に収録された「なんてったってアイドル (Another Version)」が存在する[6]。このバージョンは同年に『ザ・ベストテン』で披露された[7]

1991年11月には8cmCDがリリースされている(カップリングは『100%男女交際』)。

タイアップ

発売当時は富士写真フィルム(現・富士フイルム)「カルディア」のCMソングとして使用され、2006年には富士重工業(現・SUBARU)「スバル・ステラ」のCMソングにも使用された。

収録曲

なんてったってアイドル

  1. なんてったってアイドル (4分7秒)
    作詞:秋元康/作曲:筒美京平/編曲:鷺巣詩郎
  2. 背徳の令嬢 (3分48秒)
    作詞:森雪之丞/作曲:中崎英也/編曲:船山基紀

なんてったってアイドル/100%男女交際

  1. なんてったってアイドル
    作詞:秋元康/作曲:筒美京平/編曲:鷺巣詩郎
  2. 100%男女交際
    作詞:麻生圭子/作曲:馬飼野康二/編曲:山川恵津子
  3. なんてったってアイドル(カラオケ)
  4. 100%男女交際(カラオケ)

カバー

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f オリコンランキング情報サービス「you大樹」
  2. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  3. ^ 小泉今日子の全シングル36曲の「着うた」が初配信 Archived 2009年4月15日, at the Wayback Machine.、@ぴあ、2007年1月16日。
  4. ^ a b c d 松永 2017, p. 107-117
  5. ^ ライター成松哲「「『なんてったってアイドル』を歌うのは嫌でした」 小泉今日子 30年の軌跡」(日経エンタテインメント!2012年3月号の記事を基に再構成)
  6. ^ 歌詞
  7. ^ YouTube動画

参考資料

関連項目

外部リンク

  • なんてったってアイドル - ビクターエンタテインメント
  • なんてったってアイドル - 歌ネット
シングル

私の16才 - 素敵なラブリーボーイ - ひとり街角 - 春風の誘惑 - まっ赤な女の子 - 半分少女 - 艶姿ナミダ娘 - クライマックス御一緒に(あんみつ姫) - 渚のはいから人魚/風のマジカル - 迷宮のアンドローラ/DUNK - ヤマトナデシコ七変化 - The Stardust Memory - 常夏娘 - ハートブレイカー - 魔女 - なんてったってアイドル - 100%男女交際 - 夜明けのMEW - 木枯しに抱かれて - 水のルージュ - Smile Again - キスを止めないで - GOOD MORNING-CALL - 快盗ルビイ - Fade Out - 学園天国 - 見逃してくれよ! - La La La… - 丘を越えて - あなたに会えてよかった - 自分を見つめて/1992年、夏 - 優しい雨 - My Sweet Home - 月ひとしずく - BEAUTIFUL GIRLS - オトコのコ オンナのコ - Nobody can, but you - for my life - 潮騒のメモリー(天野春子) - T字路(小泉今日子&中井貴一

アルバム
オリジナル

マイ・ファンタジー - 詩色の季節 - Breezing - WHISPER - Betty - Today's Girl - Flapper - 今日子の清く楽しく美しく - Liar - Hippies - Phantasien - BEAT POP - ナツメロ - KOIZUMI IN THE HOUSE - No.17 - afropia - Bambinater - TRAVEL ROCK - オトコのコ オンナのコ - KYO→ - Inner Beauty - KYO→2 〜Anniversary Song〜 - 厚木I.C. - Nice Middle - Koizumi Chansonnier

ベスト

SUPER BEST THANK YOU KYOKO - Absolute Best For CD - Celebration - Melodies 〜Kyoko Koizumi Song Book - ザ・ベスト - Ballad Classics - CD FILE Vol.1 - CD FILE Vol.2 - CD FILE Vol.3 - Best Of Kyong King - Ballad Classics II - CD FILE VOL.4 - K2 Best Seller - anytime - 89-99 collection - 89-99 VINYL COLLECTION - KYON3 〜KOIZUMI THE GREAT 51 - K25 〜KYOKO KOIZUMI ALL TIME BEST〜 - 裏K25 〜KOIZUMI KYOKO ALL TIME BEST 19→38〜 - Kyon30〜なんてったって30年!〜 - Kyon30 extra - コイズミクロニクル〜コンプリートシングルベスト 1982-2017〜

その他

SEPARATION KYOKO - Kyon Kyon倶楽部 - 夏のタイムマシーン - Fade Out Super Remix Tracks - MASTER MIX PARTY

出演
テレビドラマ
映画
バラエティ等
ラジオ
ライブツアー
関連項目
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