ガッツだぜ!!

ガッツだぜ!!
ウルフルズシングル
初出アルバム『バンザイ』
B面 いいたい事はそれだけ
リリース
規格 8cmCD
ジャンル J-POP
ファンク
時間
レーベル 東芝レコード/東芝EMI
作詞・作曲 トータス松本
プロデュース 伊藤銀次
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間6位(オリコン
  • 1996年度年間36位(オリコン)
  • ウルフルズ シングル 年表
    SUN SUN SUN'95
    1995年
    ガッツだぜ!!
    1995年
    バンザイ 〜好きでよかった〜
    1996年
    テンプレートを表示

    ガッツだぜ!!』は、1995年12月6日に発売されたウルフルズ9作目のシングル。発売元は東芝EMI

    背景

    ウルフルズ小室哲哉がMCを務める「TK MUSIC CLAMP」に出演していた時、カメラが回っていない時にトータス松本が「trfの『Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜』はすごく良い曲ですね」と言ったら、小室から「君たちにはディスコみたいな音楽合っていると思うよ」とアドバイスをもらったことに基づき、ディスコサウンドを意識して作曲した[1]

    原曲はジョン・B・チョッパーの判断でお蔵入りにされた「ガッツだぜ、鼻息荒いぜ!」だった。「バンザイ」の発売前に先行シングルを出すことになり、ジョンが何気なく蔵出しした際にメンバーがタイトルに大ウケし、視聴したら「いける」と全員一致で採用された[2]

    サビの「ガッツだぜ」の部分は、KC&ザ・サンシャイン・バンド(KC and the Sunshine Band)の『「That's the Way (I Like It)』のサビの部分を聴いて、何となく「ガッツだぜ」と思いついて、テープに録音したとトータス松本は語っている[3]。また、松本自身こういったアゲアゲソングは余り好きではなく、後のバラードソングで売り出したいため後にそのギャップに悩んだ。

    本曲が発売されたこの1995年は1月に阪神・淡路大震災が、3月に地下鉄サリン事件がそれぞれ発生するなど、世間が震撼し暗いムードに包まれたとされる年だったが、トータスは「世の中が元気ないから元気のある曲を作ろうとかいうわけじゃなく、その逆っていうか、俺らが頑張ろうとしているのに世の中の暗いムードは何なんや」という感じで曲を作ったと話している[3]

    発売後

    初登場順位は低かったものの、その後は6位まで上昇し、バンドはブレイクを果たした。ウルフルズのシングルで2番目の売上。

    本楽曲で『NHK紅白歌合戦』に初出場した。しかし「モテたいハメたい」という歌詞がNHK放送基準に引っ掛かったことで、ここでは歌詞を「モテたいホレたい」に変えて歌唱した[4]

    本楽曲がヒットするまで、出したシングルはあまり売れず苦労を重ねていたが、本楽曲が大ヒットしたことでレコード会社から金一封が支払われ、それを原資に事務所の社長も交え皆で飲み明かしたという。

    大阪時代、メンバーのバイト仲間だった放送作家の高須光聖とは下積み時代もずっと交流があり、いつも曲を聴かせてはアドバイスをもらっていた。本楽曲の頃のトータスは追い詰められており、高須は励ます意味で「お前らもっと頑張らなアカン!この曲も正直俺はあんまりええと思わん!」と言い放ったが、初の大ヒットとなった。

    ジャケットはオレンジ色のサングラス風に作られ、スケルトン仕様でCD収納ケースが透けて見えるようになっている。

    ミュージック・ビデオ

    本楽曲のミュージック・ビデオではトータスが殿様を演じたが、その衣装はバラエティ番組『志村けんのバカ殿様』で志村けんが実際に本編のコントで着用していたもの。衣装の内側に「志村」と記されていたという[5]。声優の森久保祥太郎も、民衆で出演している。『SPACE SHOWER Music Video Awards1996年度「BEST VIDEO OF THE YEAR」「BEST YOUR CHOICE」を受賞した。

    収録曲

    全作詞・作曲:トータス松本

    1. ガッツだぜ!!
    2. いいたい事はそれだけ
      • 編曲:伊藤銀次
    3. ガッツだぜ!!(オリジナル・カラオケ)

    カバー

    脚注

    1. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2007年5月号105Pより。
    2. ^ 講談社刊「Views」1996年12月号「ポストTK 『プロデューサーの時代』を作る天才たち」65Pより。
    3. ^ a b “トータス松本 名曲「ガッツだぜ!!」の誕生秘話告白 「単なる空耳」の“おまけ”が採用”. スポーツニッポン (2022年1月13日). 2023年11月25日閲覧。
    4. ^ “テレビから一斉に消えた!? 槇原敬之の“楽曲封印”で振り返る、有名アーティストたちの5大“放送禁止ソング””. 日刊サイゾー (2020年2月17日). 2023年11月25日閲覧。
    5. ^ “トータス松本、志村けんとの逸話を披露!「ガッツだぜ!!」PVの衣装は本物の“バカ殿”のもの”. シネマトゥデイ. (2012年9月3日). https://www.cinematoday.jp/news/N0045607 2012年9月23日閲覧。 
    6. ^ “ウルフルズ25周年トリビュートにUA、片平里菜、カエラ、チャット、JUJUら”. 音楽ナタリー. (2016年12月14日). https://natalie.mu/music/news/213148 2016年12月14日閲覧。 
    トータス松本 (Vocal) - ウルフルケイスケ (Guitar) - ジョン・B・チョッパー (Bass) - サンコンJr. (Drums)
    シングル
    CD

    1.やぶれかぶれ - 2.マカマカBUNBUN - 3.世の中ワンダフル - 4.借金大王 - 5.すっとばす - 6.トコトンで行こう! - 7.大阪ストラット・パートII - 8.SUN SUN SUN'95 - 9.ガッツだぜ!! - 10.バンザイ 〜好きでよかった〜 - 11.ブギウギ'96 - 12.そら - 13.コマソンNo.1 - 14.それが答えだ! - 15.かわいいひと - 16.しあわせですか - 17.まかせなさい - 18.あそぼう - 19.ヤング ソウル ダイナマイト - 20.夢 - 21.明日があるさ - 22.ナニワゲノム 〜ウルフルズ・メガミックス・メドレー〜 - 23.がむしゃら 〜熱くなれ〜/事件だッ!! - 24.笑えれば - 25.ええねん - 26.バカサバイバー - 27.暴れだす/大丈夫 - 28.サムライソウル - 29.情熱 A GO-GO - 30.両方 For You - 31.たしかなこと

    配信

    1.どうでもよすぎ - 2.ボンツビワイワイ - 3.変わる 変わる時 変われば 変われ - 4.リズムをとめるな - 5.センチメンタルフィーバー~あなたが好きだから~ - 6.続けるズのテーマ - 7.サンシャインじゃない?

    アルバム
    オリジナル

    1.爆発オンパレード - 2.すっとばす - 3.バンザイ - 4.Let's Go - 5.サンキュー・フォー・ザ・ミュージック - 6.トロフィー - 7.ウルフルズ - 8.ええねん - 9.9 - 10.YOU - 11.KEEP ON, MOVE ON - 12.ONE MIND - 13.ボンツビワイワイ - 14.人生 - 15.ウ!!!

    ベスト
    ライブ

    1.ウルフルズ10周年5時間ライブ!! 〜50曲ぐらい歌いました〜

    セルフカヴァー
    その他
    映像作品

    1.ウルフルV (ウルフルDVD) - 2.ウルフルV中 - 3.LIVE IN JAPAN - 4.愛ゆえに嗚呼 愛ゆえに爆発!! - 5.ウルフルズがやってくるヤッサ!ヤッサ!ヤッサ! - 6.明日があるさ (ジョージアで行きましょう編) 〜風吹けば初志貫徹〜 (DVDシングル) - 7.ウルフルズがやってくるヤッサ!ヤッサ!ヤッサッサ!2 - 8.ツーツーウラウラ - 9.ええねん OSAKANグラフィティ - 10.ウルフルズ at 武道館 - 11.ウルフルV3 - 12.ウルフルVVV - 13.希望、無謀 at BUDOKAN - 14.ウルフルズがやって来る!ヤッサ09FINAL!! - 15.青盤だせ!! - 16.復活のウルフルズ~せやな!せやせや!!~ヤッサ!!&ONE MIND - 17.OSAKAウルフルズカーニバル ウルフルズがやって来る! ヤッサへ15! ボンツビパーティー!!

    レコード会社

    EMI Records Japan (旧・東芝EMI→EMIミュージック・ジャパン) → ワーナーミュージック・ジャパン

    関連項目

    伊藤銀次 (プロデューサー) - 伊東ミキオ (サポートメンバー、キーボード) - 宮内和之 - ユースケ・サンタマリア - 竹内鉄郎 - Re:Japan - ぢ・大黒堂

    カテゴリ カテゴリ
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