重兼芳子

重兼 芳子(しげかね よしこ、1927年3月7日 - 1993年8月22日)は、小説家北海道空知郡上砂川町生まれ。福岡県立田川高等女学校(現・福岡県立西田川高等学校)卒業。

経歴

1946年、プロテスタントの洗礼を受ける。1947年に結婚し主婦となる。1969年に「一路」短歌会に入会し歌人として文学活動を出発。同人雑誌『まくた』に参加、日本民主主義文学同盟の「文学教室」や駒田信二の小説教室に通い、1978年、『まくた』に載せた「ベビーフード」、「髪」で続けて芥川賞候補となり、『文學界』掲載の「やまあいの煙」で1979年、芥川賞受賞、主婦作家として話題になった。

しかしその後、がん宣告を受けて大手術の後夫を失うという経験を経て、老い、病、死についての著作を精力的に執筆、がんの再発により66歳で死去した。

著書

  • 『透けた耳朶』新潮社 1979
  • 『やまあいの煙』文藝春秋 1979 (のち文庫)
  • 『うすい貝殻』文藝春秋, 1980
  • 『ジュラルミン色の空』講談社 1981(のち文庫)
  • 『ワルツ』文藝春秋, 1981
  • 『赤い小さな足の裏』潮出版社 1981
  • 『雛の肌』中央公論社 1981
  • 『女の人生曇りのち晴れ』主婦と生活社 1984
  • 『女の老い支度』海竜社 1984
  • 『女房の揺り椅子』講談社, 1984
  • 『夫と妻の老い支度』海竜社, 1985
  • 『熊笹の原に風の道』中央公論社, 1986
  • 『闇をてらす足おと 岩下壮一と神山復生病院物語』春秋社 1986
  • 『たたかう老人たち』女子パウロ会 1986
  • 『今日がいちばん若い日』鎌倉書房 1987
  • ナイチンゲール』講談社(少年少女伝記文学館) 1988
  • 『平安なる命の日々』講談社, 1989
  • 『生き方の深い人浅い人』海竜社, 1989(のち現代教養文庫)
  • 『聖ヨハネホスピスの友人たち』講談社 1990
  • 『はじめて文章を書く』主婦の友社, 1990
  • 『死の意味老いの価値 いのちに寄り添いながら』海竜社, 1991
  • 『いのちと生きる』中央公論社, 1993(のち文庫)
  • 『ひとりを生きる』講談社, 1993
  • 『愛に癒され愛に生きる 死によって生を贈られ病いによって情を贈られる』海竜社, 1993
  • 『たとえ病むとも』岩波書店, 1993(のち岩波現代文庫)
  • 『さよならを言うまえに 重兼芳子「生と死」講演録』春秋社, 1994

共編著

翻訳

  • エリザベス・S.カラーリ『おだやかな死』森文彦共訳 春秋社,1989
  • リンダ・グレース・ホイヤー『時の贈りもの』重兼裕子共訳 筑摩書房 1991

関連項目

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1970年代
 
1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回)
1980年代
  • 第83回 該当作品なし
  • 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
  • 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
  • 第86回 該当作品なし
  • 第87回 該当作品なし
  • 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/唐十郎「佐川君からの手紙」
  • 第89回 該当作品なし
  • 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
  • 第91回 該当作品なし
  • 第92回 木崎さと子「青桐」
  • 第93回 該当作品なし
  • 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
  • 第95回 該当作品なし
  • 第96回 該当作品なし
  • 第97回 村田喜代子「鍋の中」
  • 第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/三浦清宏「長男の出家」
  • 第99回 新井満 「尋ね人の時間」
  • 第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/李良枝「由煕」
  • 第101回 該当作品なし
  • 第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」
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