趙之琛

趙之琛

趙 之琛(ちょう しちん、1781年 - 1852年)は、中国清朝中期の篆刻家書家画家である。西泠後四家に加えられる。

は次閑、号は献甫・献父・宝月山人、室号は補羅迦室。杭州府銭塘県の人。

略伝

陳豫鍾の高弟で金石学に通じる。はすべての書体に優れ、山水画花卉画を得意とした。篆刻は陳豫鍾に受け、また陳鴻寿から刀法を学んだ。を刻する方法によって有名となる。伝存作品が多く、戴熙・釈達受・張廷済・沈寿などの名士の印を刻した。

2007年に180年余りの時間を経て日本国内で歴史的大発見された、阿片戦争時の欽差大臣で中国清代の政治家の林則徐の印(1833年 趙之琛 刻:印譜所載)を、横浜市在住の写真家、柴田小兔の手により撮影され柴田のサイトに掲載されている。

著書

  • 『補羅迦室集』
  • 『補羅迦室印譜』(萍奇室印存)

出典

  • 沙孟海 『篆刻の歴史と発展』中野遵・北川博邦共訳 東京堂出版、昭和63年、ISBN 4490201443。
  • 銭君匋・葉潞淵『篆刻の歴史と鑑賞』高畑常信訳 秋山書店<秋山叢書>、昭和57年。
  • 趙之琛『中国篆刻業刊 第17巻 清2』二玄社
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