ミヤマポピー

ミヤマポピー
欧字表記 Miyama Poppy[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1985年5月26日[1]
死没 不明(2014年11月用途変更[2]
カブラヤオー[1]
グリーンシャトー[1]
母の父 シャトーゲイ[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 錦野牧場[1]
馬主 大宮良吾[1]
調教師 松田由太郎栗東[1]
競走成績
生涯成績 14戦3勝[1]
獲得賞金 1億924万7400円[1]
勝ち鞍
GI エリザベス女王杯 1988年
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ミヤマポピー(欧字名:Miyama Poppy1985年5月26日 - 不明)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]

1988年エリザベス女王杯(GI)優勝馬。

経歴

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

競走馬時代

1987年11月28日、中京競馬場での新馬戦でデビューし、1着。続く400万下特別のさざんか賞と若菜賞はともに6着以下の成績に終わるが、こぶし賞とさわらび賞で連続2着に入線。夏に北海道を転戦し、ダートの利尻特別こそ1着イーグルロマンから3.1秒離された7着に終わったが、函館競馬場での北洋特別で2勝目を挙げ、900万下特別の恵山特別でも2着に入る。格上挑戦でローズステークスに出走して4着に入りエリザベス女王杯への優先出走権を獲得。6番人気で迎えたエリザベス女王杯では、単枠指定の1番人気シヨノロマンをハナ差下して勝利した[4]。古馬になって、初戦の金杯(西)カツトクシンの4着、京都記念では2番人気でダイナカーペンターの3着としたが、産経大阪杯天皇賞(春)ではそれぞれ7着、9着に終わって天皇賞が最後のレースとなった。

引退後

引退後は大宮牧場で繁殖牝馬となり、のちに荻伏牧場[5]、三石橋本牧場[6]でも繁殖生活を送っていた。5番仔ゼンノカルナックがオープン特別の中京2歳ステークス勝利、毎日杯3着の成績を残している[6]。その後2014年まで繁殖牝馬として登録されていたが、2005年以降種付けなしと不受胎が繰り返され、結果的に2004年のキングオブキングスとの仔ホッコートレジャーが最後の産駒となった。2014年11月をもって用途変更となり、繁殖牝馬を引退したが、それ以降の動向は分かっていない。GI競走を制しているにもかかわらず功労馬繋養展示事業の対象馬となることはなく、現在では消息不明となっている。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[7]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F/4F
着差 騎手 斤量
[kg]
勝ち馬/(2着馬)
1987.11.28 中京 3歳新馬 芝1200m(良) 12 7 9 03.5(2人) 01着 01:11.6 (36.5) -0.4 松田幸春 53 (パッショネート)
0000.12.19 阪神 さざんか賞 400 芝1200m(良) 13 5 6 08.0(4人) 08着 01:11.6 (47.2) -1.0 松田幸春 53 マチカネイトハン
1988.01.17 京都 若菜賞 400 芝1600m(良) 14 6 10 44.1(12人) 07着 01:38.1 (50.5) -1.5 松田幸春 53 ヒミノローマン
0000.02.21 京都 こぶし賞 400 芝1600m(良) 16 2 3 35.1(10人) 02着 01:36.9 (48.9) -0.2 松田幸春 53 シヨノロマン
0000.03.19 阪神 さわらび賞 400 芝1600m(稍) 13 6 9 09.5(4人) 02着 01:36.7 (48.9) -0.3 松田幸春 53 リキアイノーザン
0000.07.10 札幌 利尻特別 400 ダ1500m(稍) 7 5 5 08.6(4人) 07着 01:36.2 (41.7) -3.1 松田幸春 53 イーグルロマン
0000.08.14 函館 北洋特別 400 芝1800m(良) 7 3 3 04.1(3人) 01着 01:49.3 (35.8) -0.2 松田幸春 53 (スピードハンター)
0000.09.17 函館 恵山特別 900 芝1700m(良) 8 7 7 03.4(2人) 02着 01:43.2 (36.9) -0.0 田所秀孝 53 マークラブ
0000.10.23 京都 ローズS GII 芝2000m(良) 14 4 6 16.0(7人) 04着 02:02.1 (47.5) -0.5 松田幸春 55 シヨノロマン
0000.11.13 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2400m(良) 18 6 11 13.3(6人) 01着 02:27.2 (48.0) -0.0 松田幸春 55 (シヨノロマン)
1989.01.05 京都 金杯(西) GIII 芝2000m(良) 15 1 1 11.3(5人) 04着 02:00.9 (48.0) -0.4 松田幸春 54 カツトクシン
0000.02.19 京都 京都記念 GII 芝2400m(稍) 12 8 11 04.9(2人) 03着 02:27.9 (49.5) -0.4 松田幸春 54 ダイナカーペンター
0000.04.02 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m(良) 13 4 4 13.1(5人) 07着 02:02.6 (48.9) -1.2 松田幸春 56 ヤエノムテキ
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 18 3 5 33.6(10人) 09着 03:20.7 (50.1) -1.9 松田幸春 56 イナリワン

繁殖成績

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 1992年 ミヤマテイオー 黒鹿毛 スルーザドラゴン 大宮豊美 船橋・宮下仁
→船橋・宮下貴明
34戦2勝 [8]
2番仔 1993年 ジョージホープ ミルジョージ 船橋・宮下仁
→船橋・濱月睦生
9戦2勝 [5]
3番仔 1996年 ポピーブロッサム アルカング 北海道堂山芳則 20戦4勝 (繁殖牝馬) [9]
4番仔 1998年 バトルフィールド 青鹿毛 ウォーニング 山本武司 美浦田村康仁
→船橋・宮下靖旨
28戦3勝(地方出走歴なし) [10]
5番仔 1999年 ゼンノカルナック 栗毛 ダンスインザダーク 大迫忍 栗東・北橋修二 28戦3勝 [6]
6番仔 2000年 ポピーブーケ サンダーガルチ (不出走) (繁殖牝馬) [11]
7番仔 2001年 ゼンノバビロン 鹿毛 ピルサドスキー 大迫忍 笠松・山下清春 4戦0勝 [12]
8番仔 2003年 ミヤマオペラオー テイエムオペラオー 大宮豊美 美浦・増沢末夫 (不出走) [13]
9番仔 2004年 ホッコートレジャー 黒鹿毛 キングオブキングス 矢部幸一 栗東・飯田明弘 (不出走) [14]

血統表

ミヤマポピー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シカンブル系プリンスローズ系
[§ 2]

カブラヤオー
1972 黒鹿毛
父の父
*ファラモンド
Pharamond
1957 黒鹿毛
Sicambre Prince Bio
Sif
Rain Fair Trial
Monsoon
父の母
カブラヤ
1965 黒鹿毛
*ダラノーア Sunny Boy
Danira
ミスナンバイチバン *ハロウェー
*スタイルパッチ

グリーンシャトー
1974 栗毛
*シャトーゲイ
Chateaugay
1960 栗毛
Swaps Khaled
Iron Reward
Banquet Bell Polynesian
Dinner Horn
母の母
クインビー
1966 鹿毛
*テューダーペリオッド Owen Tudor
Comice
コーサ *ヒンドスタン
*ミスチャネル
母系(F-No.) ミスチヤネル(AUS)系(FN:21-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Hyperion 5 × 5 = 6.25% Fairway 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [16]
  3. ^ [15][16]
  4. ^ [15][16]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ミヤマポピー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  2. ^ ミヤマポピー(JPN) - 血統書サービス、2022年9月23日閲覧。
  3. ^ a b “ミヤマポピー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  4. ^ #中央競馬GI pp. 528-529
  5. ^ a b “ジョージホープ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  6. ^ a b c “ゼンノカルナック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  7. ^ “ミヤマポピーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月9日閲覧。
  8. ^ “ミヤマテイオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  9. ^ “ポピーブロッサム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  10. ^ “バトルフィールド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  11. ^ “ポピーブーケ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  12. ^ “ゼンノバビロン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  13. ^ “ミヤマオペラオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  14. ^ “ホッコートレジャー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月9日閲覧。
  15. ^ a b c “血統情報:5代血統表|ミヤマポピー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2019年5月11日閲覧。
  16. ^ a b c d “ミヤマポピーの血統表”. netkeiba.com. 2019年5月11日閲覧。

参考文献

  • 『中央競馬全重賞競走成績集 GI編』日本中央競馬会、1996年。 

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビJBISサーチ
   

国際競走指定前:
01回(1976年) ディアマンテ
02回(1977年) インターグロリア
03回(1978年) リードスワロー
04回(1979年) ミスカブラヤ
05回(1980年) ハギノトップレディ
06回(1981年) アグネステスコ
07回(1982年) ビクトリアクラウン
08回(1983年) ロンググレイス
09回(1984年) キョウワサンダー
第10回(1985年) リワードウイング
第11回(1986年) メジロラモーヌ
第12回(1987年) タレンティドガール
第13回(1988年) ミヤマポピー
第14回(1989年) サンドピアリス
第15回(1990年) キョウエイタップ
第16回(1991年) リンデンリリー

第17回(1992年) タケノベルベット
第18回(1993年) ホクトベガ
第19回(1994年) ヒシアマゾン
第20回(1995年) サクラキャンドル
第21回(1996年) ダンスパートナー
第22回(1997年) エリモシック
第23回(1998年) メジロドーベル

国際競走指定後:
第24回(1999年) 日本の旗 メジロドーベル
第25回(2000年) 日本の旗 ファレノプシス
第26回(2001年) 日本の旗 トゥザヴィクトリー
第27回(2002年) 日本の旗 ファインモーション
第28回(2003年) 日本の旗 アドマイヤグルーヴ
第29回(2004年) 日本の旗 アドマイヤグルーヴ
第30回(2005年) 日本の旗 スイープトウショウ
第31回(2006年) 日本の旗 フサイチパンドラ

第32回(2007年) 日本の旗 ダイワスカーレット
第33回(2008年) 日本の旗 リトルアマポーラ
第34回(2009年) 日本の旗 クィーンスプマンテ
第35回(2010年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第36回(2011年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第37回(2012年) 日本の旗 レインボーダリア
第38回(2013年) 日本の旗 メイショウマンボ
第39回(2014年) 日本の旗 ラキシス
第40回(2015年) 日本の旗 マリアライト
第41回(2016年) 日本の旗 クイーンズリング
第42回(2017年) 日本の旗 モズカッチャン
第43回(2018年) 日本の旗 リスグラシュー
第44回(2019年) 日本の旗 ラッキーライラック
第45回(2020年) 日本の旗 ラッキーライラック
第46回(2021年) 日本の旗 アカイイト
第47回(2022年) 日本の旗 ジェラルディーナ
第48回(2023年) 日本の旗 ブレイディヴェーグ