タイニイ・バブルス

タイニイ・バブルス
サザンオールスターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1980年1月10日 - 3月2日
VICTOR STUDIO
MEDIA STUDIO
ジャンル ロック[1]
ブルースロック[2]
レゲエ[2]
ジャズ[2]
スウィング・ジャズ[2]
歌謡曲[2]
時間
レーベル Invitation
タイシタレーベル(再発盤)
プロデュース 高垣健
Burning Publishers
チャート最高順位
  • オリコン
    • 週間1位(2週連続)
    • 1980年度年間13位
サザンオールスターズ アルバム 年表
ベスト・オブ・サザンオールスターズ
1979年
タイニイ・バブルス
(1980年)
Kick Off!
(1980年)
『タイニイ・バブルス』収録のシングル
  1. C調言葉に御用心
    リリース: 1979年10月25日
  2. 涙のアベニュー
    リリース: 1980年2月21日
  3. 恋するマンスリー・デイ
    リリース: 1980年3月21日
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タイニイ・バブルス』(Tiny Bubbles) は、サザンオールスターズの3枚目のオリジナル・アルバム1980年3月21日レコードで発売。本作の1曲目[注釈 1]及び10曲目に収録されている楽曲名でもある。発売元はInvitation。

1984年6月21日1998年4月22日2008年12月3日CDで再発売されている。1989年6月25日にはCDとカセットテープで再発売された。また、2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[3][4]

背景

発売当時「FIVE ROCK SHOW」と打ち出し、シングル5か月連続リリースという企画を実施し、同時期よりレコーディングに集中するため、テレビなどメディアの露出を控えることとなった。本作はその最中に発売された作品で、シングル「恋するマンスリー・デイ」と同時発売された[2]

リリース

本作の表ジャケットにはが使われており、裏ジャケットにメンバー全員分の写真が猫になっているものが載せられ、メンバーは片隅に小さく載っている。

本作のカセットテープ盤のジャケットは、レコード盤とはジャケット違いであったが、初回生産のみで、後にLP盤と同一のものに統一されている。

同バンドの初期の楽曲はバーニングが権利を持っており、本作もプロデュースはバーニングプロダクションによるものである。

1998年の再発盤の初回限定盤は、オリジナルLP復刻ジャケット(紙ジャケット)仕様で、ウルフルズトータス松本によるライナーノーツが封入されている。

再発売

チャート成績

本作は自身の作品初となるオリコンチャート1位を記録した作品であり[5]、本作以降2015年に発売された『葡萄』までオリジナルアルバムはすべてオリコンチャートで1位を獲得している。

収録曲

全作詞・作曲:桑田佳祐。初回限定盤(再発盤)・通常盤共通収録。既発曲の解説は各収録作品を参照のこと。

Side A
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「ふたりだけのパーティ ~ Tiny Bubbles (type-A)」  サザンオールスターズ
新田一郎(弦管編曲)
2.「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」  サザンオールスターズ
新田一郎(弦管編曲)
3.Hey! Ryudo! (ヘイ! リュード!)  サザンオールスターズ
八木正生(弦管編曲)
4.私はピアノ  サザンオールスターズ
八木正生(弦管編曲)
5.涙のアベニュー  サザンオールスターズ
八木正生(弦管編曲)
合計時間:
Side B
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「TO YOU」  サザンオールスターズ
八木正生(弦管編曲)
2.恋するマンスリー・デイ  サザンオールスターズ
3.「松田の子守唄」  サザンオールスターズ
新田一郎(弦管編曲)
4.C調言葉に御用心  サザンオールスターズ
新田一郎(弦管編曲)
5.「Tiny Bubbles (type-B)」  サザンオールスターズ
6.「働けロック・バンド (Workin' for T.V.)」  サザンオールスターズ
八木正生(弦管編曲)
合計時間:
  1. ふたりだけのパーティ ~ Tiny Bubbles (type-A)
    ヤマザキナビスコ「チップスター」CMソング。
    メドレー形式の楽曲である。「Tiny Bubbles (type-A)」は単独曲でないため厳密には異なるが、本アルバム収録の「Tiny Bubbles (type-B)」とこの楽曲は自身にとって初の全英語詞曲となる[2]
    曲中のスライドギターは桑田が演奏している[6]
  2. タバコ・ロードにセクシーばあちゃん
    タバコ・ロードとは、アメリカ南部を象徴する言葉[2]。コミカルなタイトルだが、内容は人生の晩年を迎えた男女の恋心を歌ったラブソングである。
    霜降り明星せいやが漫才の途中で桑田のものまねをする際に歌う楽曲の一つである。このことは原由子にも認知されており、テレビ朝日アーク放送センターの楽屋で挨拶をした際に「あ!“タバコ・ロードにセクシーばあちゃん”、ありがとうございます」と言われたエピソードがある[7]
  3. Hey! Ryudo! (ヘイ! リュード!)
    シングル「涙のアベニュー」のカップリング曲
    シングル盤からは桑田と関口和之の漫才的掛け合いや後奏がカットされている。
  4. 私はピアノ
    原由子初のメインボーカル曲。
    後に高田みづえにカバーされた。
  5. 涙のアベニュー
    6枚目シングル。
  6. TO YOU
    歌詞中にはサザンが所属する芸能事務所のアミューズが登場する。
  7. 恋するマンスリー・デイ
    本作と同時発売の7枚目シングル。
  8. 松田の子守唄
    松田弘のメインボーカル曲。
    安藤裕子がアルバム『大人のまじめなカバーシリーズ』でカバーしている。
  9. C調言葉に御用心
    5枚目シングル。
  10. Tiny Bubbles (type-B)
    単独曲としてはサザン初の全英語詞曲。1曲目の「Tiny Bubbles」部分がカットされた形となるが、歌詞・歌唱共に異なる。
  11. 働けロック・バンド (Workin' for T.V.)
    歌詞は、デビューして間もなくテレビ出演に忙殺されていた際の嘆きや怒りを歌っている[2][8][9]

参加ミュージシャン

ライブ映像作品

曲名 作品名 備考
ふたりだけのパーティ ~ Tiny Bubbles (type-A) SUMMER LIVE 2003「流石だスペシャルボックス」胸いっぱいの “LIVE in 沖縄” & 愛と情熱の “真夏ツアー完全版” 「Tiny Bubbles (type-A)」は演奏されていない。
桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜 あいなめBOX 桑田佳祐ソロ名義の作品。特典映像DISC「サザンオールスターズ SPECIAL LIVE IN 建長寺」に収録。「Tiny Bubbles (type-A)」は演奏されていない。
タバコ・ロードにセクシーばあちゃん 武道館コンサート
SUMMER LIVE 2003「流石だスペシャルボックス」胸いっぱいの “LIVE in 沖縄” & 愛と情熱の “真夏ツアー完全版”
SUPER SUMMER LIVE 2013 「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 胸熱完全版
Hey! Ryudo! (ヘイ! リュード!)
私はピアノ
涙のアベニュー
TO YOU シークレットライブ'99 SAS 事件簿 in 歌舞伎町
真夏の大感謝祭 LIVE
恋するマンスリー・デイ
松田の子守唄 シークレットライブ'99 SAS 事件簿 in 歌舞伎町
真夏の大感謝祭 LIVE
C調言葉に御用心
Tiny Bubbles (type-B) 未収録
働けロック・バンド (Workin' for T.V.) 真夏の大感謝祭 LIVE

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ふたりだけのパーティとのメドレー形式である。

出典

  1. ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p22
  2. ^ a b c d e f g h i 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p108-109
  3. ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
  4. ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
  5. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.130 4ページより
  6. ^ 桑田佳祐「ただの歌詩じゃねえか、こんなもん」(1984年、新潮社、p87)
  7. ^ 霜降り明星・せいや、初遭遇したサザン・原由子から「あ!『タバコ・ロードにセクシーばあちゃん』、ありがとうございます」ニッポン放送NEWS ONLINE 2022年10月6日配信・閲覧
  8. ^ 大森隆志×平野 悠 ー『Back to Shimokitazawa』開催記念特別対談(Rooftop2017年6月号) 3ページRooftop
  9. ^ レコーディング以外の活動を休止して制作したというサザンオールスターズ『タイニイ・バブルス』WHAT's IN? Tokyo 2019年10月12日 2020年10月10日閲覧

外部リンク

  • タイニイ・バブルス - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE
桑田佳祐 (ボーカル・ギター) | 原由子 (キーボード・ボーカル) | 関口和之 (ベース) | 松田弘 (ドラム) | 野沢秀行 (パーカッション)
元メンバー : 大森隆志 (リードギター)
シングル
オリジナル
1970年代
78年
79年
1980年代
80年
81年

12.Big Star Blues (ビッグスターの悲劇) - 13.栞のテーマ

82年

14.チャコの海岸物語 - 15.匂艶 THE NIGHT CLUB - 16.Ya Ya (あの時代を忘れない)

83年
84年
85年

22.Bye Bye My Love (U are the one) - 23.メロディ

88年

24.みんなのうた

89年

25.女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ) - 26.さよならベイビー - 27.フリフリ'65

1990年代
90年
91年
92年
93年

32.エロティカ・セブン - 33.素敵なバーディー (NO NO BIRDY) - 34.クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)

95年
96年
97年

39.01MESSENGER 〜電子狂の詩〜 - 40.BLUE HEAVEN

98年
99年
2000年代
00年
03年
04年
05年
06年
08年
2010年代
13年
14年
配信
2010年代
18年
19年
2020年代
23年
アルバム
オリジナル

1.熱い胸さわぎ - 2.10ナンバーズ・からっと - 3.タイニイ・バブルス - 4.ステレオ太陽族 - 5.NUDE MAN - 6.綺麗 - 7.人気者で行こう - 8.KAMAKURA - 9.Southern All Stars - 10.稲村ジェーン - 11.世に万葉の花が咲くなり - 12.Young Love - 13.さくら - 14.キラーストリート - 15.葡萄

ベスト
企画
ボックス
楽曲
企画作品

Inside Outside U・M・I - ベストヒットUSAS - 21世紀の音楽異端児 (21st Century Southern All Stars Music Videos)

ライブ

胸さわぎ - Further on up the road - サザンオールスターズがやってくる ニャー! ニャー! ニャー! - ゆく年・くる年コンサート - そちらにおうかがいしてもよろしいですか? - SASたいした発表会 私は騙された!!ツアー - 熱帯絶命!ツアー夏 - 縁起者で行こう - KAMAKURA TO SENEGAL - THE 音楽祭 1991 - 「しじみのお味噌汁」コンサート - 横浜 ホタル・カリフォルニア- Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ" - おっぱいなんてプー - 1998 スーパーライブ in 渚園 - シークレットライブ'99 SAS 事件簿 in 歌舞伎町 - 茅ヶ崎ライブ - SPECIAL LIVE IN 建長寺 - 流石(SASが)だ真夏ツアー! あっっ!生。だが、SAS - みんなが好きです! - THE 夢人島 Fes. - 真夏の大感謝祭 LIVE - 灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!! - ひつじだよ! 全員集合! - おいしい葡萄の旅 - “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!! - 茅ヶ崎ライブ2023

出演
関連項目
カテゴリ カテゴリ
オリコン週間LPチャート第1位(1980年4月7日-4月14日付:2週連続)
1月

14日(合算週: 2週分)・21日・28日 夢がたり久保田早紀

2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
  • 4日・11日 ACT 1(もんた&ブラザーズ)
  • 18日・25日 田原俊彦(田原俊彦
9月
  • 1日 逆流(長渕剛
  • 8日・15日 ALICE VIII(アリス)
  • 22日・29日 乾杯(長渕剛)
10月
11月
12月
  • 1日・8日 木枯しに抱かれて(松山千春)
  • 15日 North Wind(松田聖子
  • 22日 We are(オフコース)
  • 29日 TOSHI'81(田原俊彦)
  • LP:1970
  • 1971
  • 1972
  • 1973
  • 1974
  • 1975
  • 1976
  • 1977
  • 1978
  • 1979
  • 1980
  • 1981
  • 1982
  • 1983
  • 1984
  • 1985
  • 1986
  • 1987

  • アルバム:1988
  • 1989
  • 1990
  • 1991
  • 1992
  • 1993
  • 1994
  • 1995
  • 1996
  • 1997
  • 1998
  • 1999
  • 2000
  • 2001
  • 2002
  • 2003
  • 2004
  • 2005
  • 2006
  • 2007
  • 2008
  • 2009
  • 2010
  • 2011
  • 2012
  • 2013
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