シッケ

曖昧さ回避 この項目では、発酵飲料であるシッケ(식혜、食醯)について説明しています。なれずしに似た韓国伝統の魚類発酵食品であるシッケ(식해、食醢)については「シッケ (発酵食品)」をご覧ください。
シッケ
松の実を浮かべたシッケ
松の実を浮かべたシッケ
各種表記
ハングル 식혜
漢字 食醯
発音 シッケ
日本語読み: しょっけい
RR式 sikhye
MR式 sikhye
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シッケ(食醯、식혜)は朝鮮伝統の発酵飲料である。日本甘酒に似る。

概要

炊いたもち米麦芽粉から抽出した水に入れ、発酵させてから砂糖を入れて短時間火にかけた後、冷たくしてから干しナツメ松の実柚子の皮、あるいは石榴の実を浮かべて飲む。

シッケは発酵飲料であり、他にも水正果(スジョングァ)や花菜(ファチェ)などと呼ばれる飲むデザートがあるが、これらは発酵を必要としないため、シッケとは異なる。

シッケの隠し味に生姜柚子茶を入れることもある。地方のバリエーションに、大根唐辛子粉が入る慶尚道の安東シッケ、江原道の蓮の葉シッケ、京畿道カボチャシッケ、もち米の代わりにトウモロコシを使ったトウモロコシシッケ、江華島高麗人参シッケなどがある。

正月の茶菓膳や酒席などの後にデザートとして飲まれる。非常にポピュラーな伝統の飲み物であったが、現代の大韓民国では若者離れも進む。缶やビンに入ったものは、日本の韓国食品店でも購入できる。

麦芽に含まれるアミラーゼ加水分解作用でもち米のデンプンが分解され、甘味物質に変換される。アルコール分はほとんどない。

参考文献

  • 李信徳著『韓国料理 伝統の味・四季の味』(柴田書店 ISBN 4388058955)p25

関連項目

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