| この項目では、男子代表について説明しています。女子代表については「サッカーサウジアラビア女子代表(英語版)」をご覧ください。 |
サッカーサウジアラビア代表(サッカーサウジアラビアだいひょう、阿: منتخب السعودية لكرة القدم, 英: Saudi Arabia national football team)は、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)によって構成される、サウジアラビアのサッカーのナショナルチームである。
歴史
1970年代 - 2000年代
サウジアラビアの国際試合への参加は、1978年のFIFAワールドカップ・アルゼンチン大会の予選からである。1984年・1988年のAFCアジアカップでは砂漠のペレと称されたマジェド・アブドゥラーらの活躍で大会連覇を成し遂げた。1984年のロサンゼルスオリンピック出場も果たしている。しかし、ワールドカップ本大会初出場は1994年のアメリカ大会まで待たなければならず、1993年のアジア最終予選では、1位で同予選を通過した。同予選では初戦の日本戦で主将のアブドゥラーが負傷し、第3戦の韓国戦ではアル=ディアイエのミスから先制を許し攻勢にさらされたが、終了間際にアフマド・ジャミール・マダニーのヘディングで同点に追いついて危機を乗り切った。
本大会ではオランダ、モロッコ、ベルギーのグループリーグを2勝1敗のグループ2位で通過。第3戦のベルギー戦では、アブドゥラーが前半で負傷したもののサイード・オワイランが4人抜きドリブルからゴールを決め、グループリーグを通過。決勝トーナメント1回戦でスウェーデンに敗れるもベスト16の成績を残している。これがワールドカップにおけるサウジアラビアの最高成績である。世代別代表では、1989年のFIFA U-16世界選手権で優勝を果たしている。これは当時の男子サッカーでは、アジア唯一のFIFA主催の世界大会における優勝であった。このメンバーが中心となり、1994年のワールドカップ出場に導いている。オリンピックのサッカー競技では、年齢制限が設けられた以降では1996年アトランタ大会に出場したが、それ以後2008年北京大会まで3大会連続で出場を逃している。
アジアでの成績はガルフカップ優勝3回、AFCアジアカップ優勝3回。特にアジアカップでは初出場から5大会連続で決勝に進み、そのうち3度制覇している。敗れた2回はいずれも日本が相手で0対1のスコアで準優勝に終わった。アジアカップでは、4回のPK戦全てに勝利を収めている。ガルフカップ2004、アジアカップ2004でのグループリーグ敗退など、AFCアジアカップ2007では復活し決勝まで進んだ。しかし、FIFAワールドカップ・南アフリカ大会のアジア最終予選では韓国、北朝鮮、イラン、UAEと同組で3位になり、アジア5位決定戦に進んだもののアディショナルタイムに勝ち越し、すぐに追いつかれるという形でバーレーンに敗れ、大陸間プレーオフ進出を逃し予選敗退を喫した。
2010年代 - 2020年代
AFCアジアカップ2011では、シリアやヨルダンといった新興国に敗北を喫し、日本には0対5のスコアで大敗、2度目のグループリーグ敗退に終わる。さらにこの件を受けて2011年2月からの対外試合禁止を発表し、中東遠征を行ったU-22日本代表がサウジアラビアU-22代表戦のキャンセルを余儀なくされた。その後、2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選ではグループ3位に終わり、最終予選に進めずに2大会連続でワールドカップ出場を逃した。AFCアジアカップ2015でもグループリーグで敗退し、2大会連続でベスト8進出に失敗して低迷からは抜け出せなかった。
2018 FIFAワールドカップではアジア3次(最終)予選に進出し、最終戦で日本に勝利したことでオーストラリアに勝ち点で追いつき[2][3]、得失点差で上回ったためB組2位で3大会ぶりの本大会出場を決めた。本大会ではロシア、エジプト、ウルグアイと同じグループAに入り、初戦のロシア戦では0-5と大敗、2戦目のウルグアイ戦でも0-1で敗れそのままグループリーグ敗退が決まるも、3戦目のエジプト戦では2-1と逆転勝利を収め、24年ぶりに勝利を収めた。
2022 FIFAワールドカップに向けたアジア3次予選では、グループBを首位で突破して2大会連続で本大会出場を決めた。本大会ではグループCに入り、初戦でFIFAランキング3位のアルゼンチンと対戦。10分にリオネル・メッシのPKで先制点を奪われるが、後半にサレー・アル=シェフリとサーレム・アッ=ドーサリーのゴールで逆転した。シュート数はわずか3本だったが、アルゼンチンの攻撃を最後まで耐え凌んでW杯優勝経験国から歴史的勝利を挙げた[4]。しかし、続くポーランド戦では終了間際にPKを獲得するも、ポーランドのGKヴォイチェフ・シュチェスニーに阻まれたことで0-2で敗れ[5]、勝利すれば無条件で1994年大会以来28年ぶりの決勝トーナメント進出が決まるメキシコ戦でも1-2で惜敗し、 2大会連続でグループリーグ敗退となった[6]。
2023年8月27日、元イタリア代表監督であったロベルト・マンチーニと2027年までの4年契約を締結した[7][8]。
成績
FIFAワールドカップ
FIFAコンフェデレーションズカップ
AFCアジアカップ
ガルフカップ
FIFAアラブカップ
西アジアサッカー選手権
歴代監督
歴代選手
詳細は「Category:サッカーサウジアラビア代表選手」を参照
W杯の大会メンバー
主な代表選手
脚注
[脚注の使い方]
- ^ World Football Elo Ratings: Saudi Arabia
- ^ “ハリルJ 0―1敗戦、W杯予選ラスト飾れず サウジ出場決定 - スポニチ Sponichi Annex サッカー”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年9月14日閲覧。
- ^ “アジア最終予選(Road to Russia)”. JFA|公益財団法人日本サッカー協会. 2023年9月14日閲覧。
- ^ “サウジアラビアが初戦で歴史的大金星! メッシ今大会初ゴールのアルゼンチンは37戦ぶりの敗戦に”. Goal.com (2022年11月22日). 2022年12月3日閲覧。
- ^ “ポーランド、サウジアラビア下し今大会初勝利!レヴァンドフスキW杯初ゴール&シュチェスニーはPKセーブで貢献”. Goal.com (2022年11月27日). 2022年12月3日閲覧。
- ^ “メキシコ、サウジアラビア下し今大会初勝利も…得失点差で8大会連続決勝トーナメント進出ならず!”. Goal.com (2022年12月1日). 2022年12月3日閲覧。
- ^ “マンチーニ氏、サウジアラビア代表監督に就任! 年俸約39億円の4年契約か”. サッカーキング (2023年8月28日). 2023年8月29日閲覧。
- ^ “年俸39.5億円!サウジアラビア代表監督にマンチーニ氏が就任!「今こそサウジで歴史を作る時だ」”. ゲキサカ (2023年8月28日). 2023年8月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式サイト (アラビア語)(英語)
- サッカーサウジアラビア代表 (Only Arabic) (アラビア語)
- RSSSFによるサウジアラビア代表の記録
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各列内は五十音順。†FIFA未加盟 |
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※カッコ内は優勝した大会。 / 大会 |
4回 | |
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3回 | |
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2回 | |
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1回 | |
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- 男子(アジアカップ) - 女子(アジアカップ) - クラブ(CL)
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