キース・リード
キース・リード | |
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出生名 | Keith Stuart Brian Reid |
生誕 | (1946-10-19) 1946年10月19日 |
出身地 | イングランド ハートフォードシャー、ウェリン・ガーデン・シティ |
死没 | (2023-03-23) 2023年3月23日(76歳没) |
職業 | 作詞家 |
活動期間 | 1967年 - |
共同作業者 | プロコル・ハルム |
キース・リード(Keith Reid、1946年10月19日 - 2023年3月23日[1])は、イギリスの作詞家。演奏は行わなかったが、プロコル・ハルムの正式メンバーとして、グループのほとんどの作品の詞を書いた。
経歴
ハートフォードシャーのウェリン・ガーデン・シティに生まれ、ロンドンで育った。親はユダヤ人で、ホロコーストの生還者であった[2]。ソングライターで身を立てることを望み、早くに学校をやめた。
1966年、エセックス州で結成されたロックバンド、ザ・パラマウンツが解散。中心人物だったゲイリー・ブルッカーはこれを機に作曲に専念することを決心。古い友人で音楽プロデューサーのガイ・スティーヴンスの紹介により、ブルッカーとリードは出会い、共に曲を書き始めた。ところが彼らの曲に関心を示すミュージシャンは一人もおらず、結局二人は自分らの曲を演奏するのは自分らよりほかはないことに気づいた。ブルッカーとリードはバンドを結成するためメンバー探しを始めた。スクリーミング・ロード・サッチのバックバンド、ザ・サヴェージズでオルガンを弾いていたマシュー・フィッシャーはバンドをやめ、求職の広告を出していた。リードはフィッシャーと会った時、バンドにぴったりの男だと感じ、彼の演奏を聴く前にメンバーに入れることを決めた[3]。
リードはあるパーティーに出席したとき、誰かがとなりの女性に「青ざめた顔がどんどんほの白くなってるよ(You've turned a whiter shade of pale)」と話しかけるのを耳にした。この言葉がいつまでも頭から離れず、彼はそれをタイトルにして詞を書いた[4][5]。1967年5月に発売されたデビュー・シングル「青い影」は世界中でヒットした。
リードはレコーディング・セッションには必ず参加し、グループのツアーにも随行した[6]。1977年に解散するまですべての作品の詞を書いた。1966年にミッシェル・ポルナレフのために「You'll Be On My Mind」と「Time Will Tell」の2曲の詞を書き、1986年にはジョン・ファーナムのヒット曲「You're the Voice」の詞を共作した。リードは、彼の詞が暗い色調で覆われているのは親のホロコーストの体験に由来するものだろうと語っている[2]。
1986年にニューヨークに移住し、マネージメント会社を設立した。
2008年、「The Keith Reid Project」名義でアルバム『The Common Thread』を発表。2018年12月、さらなるアルバム『In My Head』を発表した[7]。
脚注
- ^ a b “プロコル・ハルムの作詞家、キース・リードが死去”. BARKS (2023年3月30日). 2023年3月31日閲覧。
- ^ a b Benarde, Scott. “Emotional Scars: Keith Reid on the effects of the Holocaust”. Procol Harum: Beyond the Pale. 2020年4月26日閲覧。
- ^ Jones, Nick (1967年6月3日). “The Procol Harum - A Sound to Remember”. Melody Maker. 2022年3月13日閲覧。
- ^ Simpson, Paul, ed (15 December 2003). The rough guide to cult pop. Rough Guides. p. 249. ISBN 978-1-84353-229-3. https://books.google.com/books?id=F7hpXcrqA-8C&pg=RA1-PA249 2009年12月8日閲覧。
- ^ Johansen 2000, p. 58.
- ^ Welch, Chris [in 英語] (1997). Shine on Brightly (Liner Notes). Procol Harum. Repertoire Records. p. 3.
- ^ “THE KRP (Keith Reid Project) - In My Head”. GerMusica. 2018年11月13日閲覧。
- ^ “プロコル・ハルムの創設メンバー、キース・リードが76歳で逝去”. uDiscoverMusic. 2023年4月1日閲覧。
参考文献
- Johansen, Claes (2000). Procol Harum: Beyond the Pale. London: SAF Publishing. p. 86. ISBN 0-946719-28-4. https://archive.org/details/procolharumbeyon00joha. "Procol Harum Beyond The Pale."
関連項目
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ゲイリー・ブルッカー | ジェフ・ダン | マット・ペグ | ジョシュ・フィリップス | ジェフ・ホワイトホーン(英語版) | キース・リード デイヴ・ボール | グラハム・ブロード | デイブ・ブロンズ | マーク・ブレゼジッキー(英語版) | アラン・カートライト | クリス・コッピング(英語版) | マシュー・フィッシャー | ミック・グラバム | ボビー・ハリソン | デイヴィッド・ナイツ | ディー・マーリー(英語版) | ティム・レンウィック | レイ・ロイヤー | ドン・スノー | ピート・ソリー(英語版) | ヘンリー・スピネッティ| ジェリー・スティーヴンソン(英語版) | ロビン・トロワー | イアン・ウォーレス | B.J.ウィルソン(英語版) | |
スタジオ・アルバム | 青い影 (アルバム)(英語版) | 月の光 | ソルティ・ドッグ | ホーム | ブロークン・バリケーズ | グランド・ホテル | 異国の鳥と果物(英語版) | プロコルズ・ナインス | 輪廻 | 放蕩者達の絆|ウェルズ・オン・ファイアー | 乙女は新たな夢に |
ライヴ・アルバム | プロコル・ハルム・ライヴ〜イン・コンサート・ウィズ・ザ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ | One More Time - Live in Utrecht 1992 | One Eye to the Future – Live in Italy 2007 | Procol Harum - In Concert With the Danish National Concert Orchestra and Choir |
アザー・アルバム | The Long Goodbye | Ain't Nothin' to Get Excited About | Secrets of the Hive |
主な楽曲 | |
関連人物 | |
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