アイセーポス

現在のアイセーポス川。

アイセーポス古希: Αἴσηπος, Aisēpos)は、ギリシア神話の神あるいは人物である。長音を省略してアイセポスとも表記される。主に、

が知られている。以下に説明する。

オーケアノスの子

このアイセーポスは、オーケアノスとテーテュースの3000の息子の1人である[1]トローアス地方西部あるいはミューシア地方を流れてマルマラ海に注ぐアイセーポス川(英語版)[2][3][4]河神。下流域に同名の都市アイセーポスがあった(現在のギョネン(英語版))。

ブーコリオーンの子

このアイセーポスは、トロイアーの王ラーオメドーンの子ブーコリオーンと泉のニュムペーのアバルバレエーの子で、ペーダソス双子の兄弟。兄弟はトロイア戦争で戦ったが、『イーリアス』初日の戦闘でペーダソスとともにエウリュアロスに討たれた[5]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、342行。
  2. ^ 『イーリアス』2巻825行。
  3. ^ ストラボン、13巻1・45。
  4. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.5b。
  5. ^ 『イーリアス』6巻21行-26行。

参考文献

神々
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
下位神
ティーターン
ティーターン
十二神
後裔の神々
原初の神々
海洋の神々
河川の神々
ポタモイ
冥界の神々
クトニオス
その他の神々
ニュンペー
オーケアニス
ネーレーイス
ナーイアス
プレイアス
ヘスペリス
その他
怪物
英雄
出来事
アイテム
神殿
原典
芸術
関連項目
  • ポータル 神話伝承
  • カテゴリ カテゴリ