あの素晴しい愛をもう一度

この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
  • あの素晴らしい愛をもう一度
あの素晴しい愛をもう一度 (TO BE TOGETHER AGAIN)
加藤和彦北山修シングル
B面 僕を呼ぶ故郷 (I'M PINING AWAY)
リリース
規格 7"シングル・レコード
ジャンル フォーク
時間
レーベル キャピトル / 東芝音楽工業
作詞・作曲 北山修、加藤和彦
チャート最高順位
  • 週間10位(オリコン
  • 1971年度年間46位(オリコン)
加藤和彦北山修 シングル 年表
-あの素晴しい愛をもう一度
(1971年)
-
加藤和彦 年表
チッチとサリー(チッチとサリー)
1970年
あの素晴しい愛をもう一度(加藤和彦と北山修)
(1971年)
家をつくるなら
1973年
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あの素晴しい愛をもう一度」(あのすばらしいあいをもういちど)とは、北山修が作詞、加藤和彦が作曲し2人の連名で発表した楽曲。1971年4月5日にレコード発売。1994年3月30日にはCDシングルも発売されている。「あの素晴しい愛をもう一度」と誤って表記されることが多い。2002年ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)新結成のときも「素晴しい」とクレジットされた[注釈 1]

解説

もともとはシモンズのデビュー曲として用意され、作曲を依頼された加藤・北山コンビが、加藤が作曲に1日、北山が作詞に1日で作り上げたという[2]。加藤は北山から送られてきた歌詞を見て北山に電話をし「最高だよ最高」とはしゃいだと、北山が加藤の追悼文に記している[3]。結局、シモンズには別の曲(「恋人もいないのに」)が用意され、この楽曲は加藤と北山で歌うことになった[4]。以上の経緯は、2010年7月31日のトークショーで北山が語っている。

この曲のオリジナル録音(1971年)のきっかけは、東芝音楽工業がフォークルの再結成を図って加藤・北山の両人にはたらきかけたものであるとされる。当時、フォークルの再結成はあり得ないと明言していた2人は、ジャケットでもカメラを全く無視している。これには東芝に対する抗議の意味を込めていると加藤・北山ともに当時のラジオ番組で語った。

オリジナル・ヴァージョンでは加藤による変則スリーフィンガーが展開されるが、「北山修25ばあすでい・こんさあと」に於いては「弾きながら歌える自信がない」とのことで通常のスリーフィンガーで演奏された。

第3番の歌詞の「あの時風が流れても変わらないと言った二人の」という一節は、北山の書籍『戦争を知らない子供たち』(ブロンズ社, 1971年)では「あの時星になりたいと夜明けまで泣いた二人の」となっている。ただし、この歌詞で歌われたことはない。2年後に出版された『ピエロの歌』収録の「北山修青春詞歌集」では、歌詞は「あの時風が流れても変わらないと言った二人の」となっている。

シングル・ジャケット表面には“加藤和彦 - 北山修”とあるが、折り返しの裏面では“歌 / 加藤和彦と北山 修”と記載されている。また、歌詞の他、北山が本作リリースの経緯を綴った「25才を前にして」が掲載されている。

収録曲

全作詞:北山修、作曲:加藤和彦、編曲:葵まさひこ

SIDE A

  1. あの素晴しい愛をもう一度 (TO BE TOGETHER AGAIN)  – (2:47)

SIDE B

  1. 僕を呼ぶ故郷 (I'M PINING AWAY)  – (2:10)

メモリアル・シングル 〜あの素晴しい愛をもう一度〜

2009年、マキシ・シングルとして復刻。さらにザ・フォーク・クルセダーズ「青年は荒野をめざす」「悲しくてやりきれない」の2曲をボーナス・トラックとして収録。日本の音楽界に多大なる貢献をした加藤に敬意を表し、後世に歌い継がれるべき1枚としてリリースされた[1]。パッケージ表面はオリジナル・シングル・ジャケット。裏面にはザ・フォーク・クルセダーズのステージ写真が使われている。

収録曲

全作曲: 加藤和彦。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.あの素晴しい愛をもう一度(加藤和彦と北山修)北山修加藤和彦葵まさひこ
2.僕を呼ぶ故郷(加藤和彦と北山修)北山修加藤和彦葵まさひこ
3.青年は荒野をめざす(ザ・フォーク・クルセダーズ)五木寛之加藤和彦川口真
4.悲しくてやりきれない(ザ・フォーク・クルセダーズ)サトウハチロー加藤和彦ありたあきら
合計時間:

カバー

この曲はソロやデュエットの形でカバーされるほか、中学校の音楽教科書に載ったこともある。また様々な合唱用編曲があり、2000年代に入っても合唱コンクールなどでは定番曲である。2002年2003年の『FNS27時間テレビ みんなのうた』のテーマ曲にも使用された。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ただし、同年に発売された本人選曲監修のベスト・アルバムMemories 加藤和彦作品集』での表記は「素晴らしい」となっている。

出典

  1. ^ a b c d e f “【CDシングル】『メモリアル・シングル 〜あの素晴しい愛をもう一度〜』” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年11月5日閲覧。
  2. ^ あの素晴らしい愛をもう一度2021年4月1日閲覧
  3. ^ 北海道新聞』(2009年10月19日朝刊)
  4. ^ シモンズYumi 〜田中ゆみ〜 - 2018年11月6日閲覧。
  5. ^ デビュー35周年記念CD-BOX天地真理 プレミアム・ボックス』(2006年)にも収録

関連項目

加藤和彦 - 北山修 - 平沼義男 - 井村幹生 - 芦田雅喜 - はしだのりひこ - 坂崎幸之助
シングル

1.帰って来たヨッパライ - 2.イムジン河 - 3.悲しくてやりきれない - 4.水虫の唄 - 5.ゲ・ゲ・ゲの鬼太郎 - 6.さすらいのヨッパライ - 7.何のために - 8.青年は荒野をめざす - 9.大蛇の唄 - 10.イムジン河 - 11.フォークル「DAIKU」を歌う

アルバム
オリジナル

1.ハレンチ - 2.紀元貮阡年 - 3.戦争と平和 - 4.若い加藤和彦のように

ベスト

1.フォークル大百科事典 - 2.ザ・フォーク・クルセダーズのすべて - 3.BIG ARTIST best COLLECTION~フォーククルセダーズ - 4.シングル・コレクション - 5.FOLK CRUSADERS AND THEN TWIN BEST - 6.MEMORIAL FORK CRUSADERS - 7.GOLDEN BEST - 8.NEW BEST 1500 - 9.スーパーベスト ザ・フォーク・クルセダーズ - 10.おとなツイン・ベスト ザ・フォーク・クルセダーズ&MORE

ライブ

1.当世今様民謡温習会 - 2.フォークルさよならコンサート - 3.新結成記念 解散音楽會 - 4.フェアウェル・コンサート

楽曲

老人と子供のポルカ - あの素晴しい愛をもう一度 - 白い色は恋人の色

関連項目
シングル
アルバム
スタジオ
ベスト・作品集
イメージ
  • LE PILOTE(加藤和彦/マーク・ゴールデンバーグ)
トリビュート
サウンドトラック
楽曲
  • 気分を出してもう一度
関連項目